カルテ97 ページ48
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「どうぞ」
「………」
お茶が入った湯呑みを机に置くが、サカズキさんは黙々と書類を片付けていく
その量がまた凄い…
机の上を埋め尽くす勢いで置かれている書類の山
これが今日1日のノルマとかだったら、クザンさんじゃなくてもサボりたくなるだろうな
やっぱり偉い人は忙しいんだな
1人で勝手に納得していると、机に置いてあった書類がバランスを崩しそうになっていた
このままだとサカズキさんのお仕事が増えてしまう
そうなればお食事を召しあがるのが遅くなる
それは健康に良くない
そんな発想から私は咄嗟に書類の山に抱き着くような形で支えた
私の動きが不審だったのか、サカズキさんの視線が刺さる
しかしそれも私の状況を見て合点がいったらしい
「お仕事中にすみません…!これ、そちらのテーブルに運んでも宜しいでしょうか…?」
「あぁ、頼む」
「はい…ッ」
爪先立ちで支えるのは辛かったので、持てる量だけ持って身体のバランスを整える
書類の順番を変えないようにしながら小分けにして運ぶ
何とかテーブルに運び終われば、サカズキさんの机が一気にスッキリする
これで大丈夫だろう
お茶も淹れたし、ずっと部屋に居ては迷惑になってしまうかもしれないからな…
ご挨拶はまた今度にするとしよう
私はサカズキさんの前に行き、そこで仕事を完了した事を伝える
「では、私はこれで失礼します。何か御座いましたら食堂の方へご連絡下さい」
「……おどれ、名は何ちゅうんじゃ」
「!…ミカゲと申します。本日よりこちらで給仕として働かせて頂きます。ご挨拶が遅くなり、申し訳御座いません」
「…もうえぇ、下がれ」
「はい、では失礼します」
サカズキさんに言われて部屋に出ると一気に身体から力が抜ける
サカズキさんの周りにある空気に緊張していたからだろうな
けど、別に食堂に方々が不安に思われる程怖い方って訳ではないと思うが…
まぁ人の感性なんて人それぞれだし
私の神経が図太いだけなのかもしれない
最初の緊張も薄れていき、私は次の仕事を貰うべく食堂へと向かった
.
(…変わった女じゃの)
.
(症状:脱力感)
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
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ユリシィ(プロフ) - さゆしゅん(?òωó?)さん» お馬鹿ですよ〜 (2016年12月27日 14時) (レス) id: 8e520c148b (このIDを非表示/違反報告)
さゆしゅん(?òωó?)(プロフ) - ユリシィさん» お馬鹿ってwwwww (2016年12月12日 21時) (レス) id: 502b7682bf (このIDを非表示/違反報告)
ユリシィ(プロフ) - さゆしゅん(?òωó?)さん» おバカな家族ですwww( ̄▽ ̄) (2016年12月11日 8時) (レス) id: eaa03fccd8 (このIDを非表示/違反報告)
さゆしゅん(?òωó?)(プロフ) - ユリシィさん» いいねぇ!それ!! (2016年12月11日 0時) (レス) id: 502b7682bf (このIDを非表示/違反報告)
ユリシィ(プロフ) - さゆしゅん(?òωó?)さん» そうそう、ウチの家族なんか皆"楽しければ全て良し"って精神ですから(´-ω-`) (2016年12月10日 23時) (レス) id: eaa03fccd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユリシィ | 作成日時:2016年11月19日 15時