【ONEPIECE】恋愛転移カルテ File.Ⅱ【エドワード・ニューゲート】 (ページ47)

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カルテ96 ページ47

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「えっと…言われた通りならここだよね」

私は今、クザンさん達と同じ造りの扉の前で来た道の順を確認する

エヴェリンさんに言われた通り来た結果がこの部屋なので、合ってるだろう

私はトレーを片腕で持ちながら扉を数回ノックする

「失礼します、サカズキさん。お食事をお持ちしました」

「…あぁ、開いとるから入れ」

中から聞こえたのは低くて、"厳格"の言葉が当て嵌まる声だった

緊張するが、これもお仕事だ

ちゃんと全うしなければメイソンさん達に顔向け出来ない

震えそうな手を握り締めてから扉に手を掛ける

「失礼します」

中に入って真っ先に目についたのは、壁に掲げられている達筆な言葉

"徹底的な正義"

その前にある机で山のように積まれた書類に何か執筆している人は、その言葉通りの人で…

何事にも徹底していそうな、そんな人だった

私は机の横まで歩いて行き、お仕事中で忍びないが声を掛けた

「お仕事中失礼します。お食事は今召し上がられますか？それともテーブルに置きましょうか？」

「そこに置いとけ」

「かしこまりました。お食事には緑茶で宜しいでしょうか？」

「あぁ…」

「ありがとうございます」

サカズキさんに言われた通り、食事が乗ったトレーをローテーブルに置く

そのまま部屋の奥にあった給湯室でお湯を沸かし、お茶の準備をする

お食事が白米や焼き魚だったから緑茶にして正解だったかな

急須にお湯を淹れて蒸らしていると、後ろから声を掛けられた

「…おどれ、何をしちょる」

声の主は当然この部屋の主でもあるサカズキさん

振り返れば、サカズキさんはこちらを見ている

何、と言われてもなぁ…

「お茶のご用意を…。迷惑でしょうか？」

「………好きにせい」

？何だったんだろう…？

ちょっと言葉が訛ってるけど…好きにしていいって事で合ってるのだろうか？

もう1度見たが、サカズキさんはまたお仕事に戻っていた

今声を掛けるのはやめておこう

あっという間に1分が過ぎ、私は湯呑みにお茶を注ぐ

ゆらゆらと揺れる湯気が上り、音を立てずに消えていく様は不思議な気分になった

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(症状:戸惑い)