カルテ84 ページ35
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「………」
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『それじゃあ明日の朝、海兵が迎えに来るからねェ。荷物を持って待っててねェ』
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昼間の言葉が耳に残る
私は、海軍本部に保護してもらうことにした
これ以上ここに居て、メイソンさん達を事件なんかに巻き込もうものなら…
私はきっと、一生自分を許さないだろう
後悔するのは嫌だ
後悔した所で何も変わりはしないから
閉店して夕飯を済ませた後、私は荷物をまとめた
と言っても、それ程大した量はない
まだこの部屋に来て1ヶ月近くしか経っていないのだから
あるのは着替えと、アマンダさんに頂いた少しの化粧品ぐらい
それを、メイソンさんに頂いた鞄に詰め込む
部屋はあっという間に初めて来た時と同じ生活感を感じない空間となった
ベッドに腰掛けながら窓の外に広がる街の灯りと夜空を眺める
電気を点けず、月明かりだけが部屋の中を物語る
コンコン
「ミカゲ?…寝たかい?」
「いえ、起きてますよ、アマンダさん」
ノックしてから入ってきたのはアマンダさんだ
アマンダさんは納得いってない顔をしている
最後まで勧誘に反対していたのはアマンダさんだから
この現状に不満なのは当然か
アマンダさんは何も言わずに私の隣に腰掛ける
何か言いたいのは雰囲気で分かるが、私から聞いてもそれはアマンダさんの思いにはならない
本人の口から聞かなきゃ意味がないんだ
アマンダさんは少し辛そうな顔をしながら口を開く
「ミカゲ…、本当にいいのかい?アンタは記憶を失くしてるんだ。万が一の事があったら…」
「…大丈夫です。おつるさんも居ますし、クザンさんにも…いざと言う時には助けを求めますから。だから大丈夫です。私は、大丈夫ですよ」
「…何かあったら、いつでもここに帰っておいで。アンタはもう、アタシ達の娘みたいなモンなんだからね」
アマンダさんはそう言って私を抱き締めてくれた
温かくて、安心できる…太陽の光を浴びているような感覚だ
「…気を付けるんだよ」
「はい、ありがとうございます…、アマンダさん」
アマンダさんはもう1度抱擁を交わしてから部屋を出た
明日からまた私の生活が変わる
目まぐるしく変わるこの世界は、一体私をどうするつもりなんだろうか…
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(処方:抱擁)
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
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ユリシィ(プロフ) - さゆしゅん(?òωó?)さん» お馬鹿ですよ〜 (2016年12月27日 14時) (レス) id: 8e520c148b (このIDを非表示/違反報告)
さゆしゅん(?òωó?)(プロフ) - ユリシィさん» お馬鹿ってwwwww (2016年12月12日 21時) (レス) id: 502b7682bf (このIDを非表示/違反報告)
ユリシィ(プロフ) - さゆしゅん(?òωó?)さん» おバカな家族ですwww( ̄▽ ̄) (2016年12月11日 8時) (レス) id: eaa03fccd8 (このIDを非表示/違反報告)
さゆしゅん(?òωó?)(プロフ) - ユリシィさん» いいねぇ!それ!! (2016年12月11日 0時) (レス) id: 502b7682bf (このIDを非表示/違反報告)
ユリシィ(プロフ) - さゆしゅん(?òωó?)さん» そうそう、ウチの家族なんか皆"楽しければ全て良し"って精神ですから(´-ω-`) (2016年12月10日 23時) (レス) id: eaa03fccd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユリシィ | 作成日時:2016年11月19日 15時