【ONEPIECE】恋愛転移カルテ File.Ⅱ【エドワード・ニューゲート】 (ページ34)

今日:20 hit、昨日:22 hit、合計:272,827 hit

カルテ83 ページ34

.

突然来た、海軍からの勧誘

これに私は…何と答えれば良いのだろうか

あまりにも唐突過ぎる事態に頭が追いつかない

そもそも、何故私が勧誘されるのだろうか

私と男性の会話に気付いたのか、メイソンさんとアマンダさんがカウンターから出てきた

2人とも真剣な顔だ

それ程、この勧誘は凄い事なんだ

メイソンさんが男性に向かって質問した

「ボルサリーノさん、何故ミカゲを海軍の給仕に？」

「ん～、それが申し訳ない話なんだけどねェ…。クザンが殆ど毎日この店に来てるらしいんだけどねェ」

「はい、確かに来られていますが」

「それで仕事をサボり過ぎて、遂にセンゴクさんがキレちゃってねェ～。けどクザンはここのミカゲって娘に会えなきゃ仕事しないって聞かんのだよォ」

「あのバカタレが…。それで？海軍さんは大将のワガママで、人ンチの従業員を引っこ抜こうってのかい？」

アマンダさんの言い分は最もだ

そんなのれっきとした職権乱用だ

海軍がそんな馬鹿げた話を持ち込むなんて到底思えない

アマンダさんの問いにもスーツの男性、ボルサリーノさんは答える

「いやァ？クザンのそんな事はまァついでみたいなものでねェ～。本命は、ミカゲちゃんの保護、だねェ」

「保護…？」

「調べさせてもらったところ、最近妙な輩に絡まれているそうじゃないかァい？例えば、求婚されてるとかねェ」

「ぁ……」

確かに…

あの人達、最近閉店時間になっても帰ろうとしなくなった

あの時はメイソンさんが海軍に通報すると忠告して帰したんだ…

けど、正直怖かった

何が怖いのかは分からないけど…兎に角、怖かったんだ……

あの人達の言葉、行動、目の色…全てが

「そんな状態の娘を放置するのも問題だしねェ。おつるさんも心配していたよォ？」

「おつるさん……」

「わっしらとしては、目の届く所に居てもらうと助かるんだよねェ。なので、給仕としての勧誘…という名目の保護って事になったんだよォ」

「…………」

「ミカゲ…」

紙に並べられる空虚な文字を眺めながら、私はこれからの事を考える

もし、あの人達がこれ以上お店に迷惑を掛けるぐらいなら…

これ以上、メイソンさん達に心配を掛けるよりは……

私のやる事なんて、1つだ

.

(処方:保護)