【ONEPIECE】恋愛転移カルテ File.Ⅱ【エドワード・ニューゲート】 (ページ19)

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カルテ68 ページ19

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ニューゲートさんが庭へと向かおうとする

今のニューゲートさんは、私が知っている優しいニューゲートさんではない

私は今日何度目か、自分の身体に無理をさせてまで立ち上がらせる

今まさに外に伸ばそうとしていた腕にしがみ付く

ニューゲートさんが訝しんだ表情を見せるが、私は腕を離すつもりはなかった

「A、何のつもりだ」

「…駄目、です……ッ」

「A……？」

私は脱水症状になる覚悟で涙を流し続けた

血液まで流してしまっているかもしれないと不安になる程の量を

ニューゲートさんにしがみ付く力が自然と強くなる

こんな女の力なんて、ニューゲートさんからしたら何ともないんだろうが

それでも力を込めずにはいられない

「ニューゲートさんの手は…あんな奴の為に汚す必要無いんです……ッ」

「俺がそうしてェからそうするだけだ。何故オメェが泣く」

「だって…！！愛してる人の手を、こんな奴の、それも私の所為で汚させるなんて……絶対に嫌です！！」

嫌だ

こんな奴の為に、ニューゲートさんが人殺しをするなんて…

そんな姿…私は見たくない

頬を伝っていた涙がニューゲートさんの腕に次々と落ちる

そうしていると、ニューゲートさんの肌を通して感じていた怒りが消えていくのが分かった

顔を上げれば、少し悲しそうな顔をしたニューゲートさんが居た

ニューゲートさんは私の頬を親指で優しく撫でる

温かい指の感触に浸りながら、また1つ涙を流す

「…………俺を、愛しているのか…？」

「勿論です。これから先、何があっても…変わることはありません。…私は……」

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　ﾌﾜｯ

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「……え？」

私は、固まった

目の前の光景が信じられないから

「…ぇ……ニュー、ゲート…さん……？どこ……」

窓から入った風のように

それは突然来て突然消えた

今まで私を撫でてくれた手

私を受け入れてくれた巨体

私を愛していると言って守ってくれた人

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それは、あまりにも突然すぎた別れ

「…ッ、あぁああああああぁぁぁああああああッッ！！！！」

この日、私は

生まれて初めて出来た愛する人をなくした

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(経過:隔離)