【ONEPIECE】恋愛転移カルテ File.Ⅱ【エドワード・ニューゲート】 (ページ18)

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カルテ67 ページ18

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　ﾎﾟﾀｯﾀﾀｯ…

赤い、ものが、床に落ちた

冷たい床を、赤が不気味に飾った

目の前には、包帯が巻かれている大きな腕

私の視線からだと、その向こう側にある古賀の足だけが見えた

古賀が持っていた刃物は、私には届かなかった

「…ぁ……あぁ………」

古賀の弱々しくて情けない声が聞こえた

けどそんな事はどうでも良い

私は、今も尚血を流し続ける大きな腕にしがみ付く

腕の主は私に背を向けたまま何も言わない

その無言が何故か愛おしく感じてしまう

枯れたと思っていた涙がまた溢れ出る

「ニューゲートさ……っ」

「…大丈夫だ、A。安心しろォ」

「っく……」

顔が見えないけど、優しい声だけで私は落ち着いた

はち切れそうな程ピンと張っていた糸が緩むように

嗚咽を漏らさまいと口を手で押さえる

それでも涙は止めどなく流れ続ける

それ程嬉しいんだ

ニューゲートさんが、私を守ってくれたという事が…

「ば、化け物！！」

「グラララララ…、俺が化け物なら……テメェは狂人だな」

「クソ、クソ！」

「っ！！！」

古賀が懐から取り出したのは、銃

あの日の光景が頭の中に浮かんでくる

銃口がニューゲートさんに向けられた

全身の血の気が一気に引いた

「死ね！！化け物がぁああ！！」

「やめてぇえッ！！！」

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「俺の女に、手ェ出してんじゃねェよ！このハナッタレがァ！！」

　ﾄﾞｺﾞｫｯ！！！

ニューゲートさんの怒号と共に振られた拳は、古賀の身体を容易く吹き飛ばした

「ぐほぁ！！」

　ｶﾞｼｬｰﾝ！！

勢いが強すぎた為か、古賀は庭へ続く窓を割って外に飛んで行った

あまりにも衝撃的過ぎる光景に、私は立ち上がりかけていた腰をまた床に下ろした

腰が抜けてしまったようだ

震える手で掴まっていたニューゲートさんの腕が急に上へと上がった

目で追えば、そこには今まで見た事のない怒りに満ちたニューゲートさんの顔があった

その気迫と眼光の鋭さに息をする事を放棄してしまいそうだ

「小僧が…。生かしておく必要が無ェな」

そう言ったニューゲートさんの横顔には

一切の慈悲が感じられなかった

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(症状:呼吸困難)