カルテ65 ページ16
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ゾワッ
全身の毛と言う毛が逆立つのが良く分かった
あまりに突然降ってきた恐怖に息が乱れて過呼吸を起こす
ドアノブに伸ばしていた手に後ろから伸びた手が蛇のように絡まる
「A、お前は俺を愛する為だけに存在を許されてるんだぞ?俺以外を愛するなんて馬鹿な真似はしちゃいけない。分かるだろう?お前は賢い娘だ、自分が誰を愛すれば良いのかなんて最初から自覚していた筈だ」
「……ッ、………!!」
私は俯きながら首を横に振る
私は、こんな男の為に生きてきたんじゃない
私が、私として生きる為
そして…ニューゲートさんを助ける為なんだ
こんな奴の為になんか…誰が生きるものか
ガッ!
「う゛ッ!!?」
がら空きだった下半身を見て咄嗟に踵で古賀の足を思い切り踏む
予想していなかった痛みに怯んだ隙に私はリビングに入る
無いよりはマシだと思い鍵も閉める
「ッハ…!ハァ…!ハッ」
「A!!」
後ろから私の名前を呼ぶ声にまた涙が出た
振り向けば、そこには言われた通りベッドで安静にしているニューゲートさんの姿がある
涙と同時に笑いも出そうになった
けど、そんなものはすぐに消え去る
「……誰だ…、その男は…………」
「ッ!?」
さっきとは全く違う声色に驚いて振り返れば、古賀がドアノブを破壊して入っていた
驚きと狂った怒りで顔は目を背けたくなる程醜く歪んでいる
その歪みっぷりに私は立ち竦んでしまった
古賀は1歩1歩、確実にニューゲートさんに近付いている
何をするつもりなのか
そう冷静に考えていた頃の私も居た
.
古賀の手の中から伸びる、鈍く輝きを放つ刃物
私の身体を縛る恐怖を払拭するには十分な視覚情報だった
気が付けば私は、長年恐怖していた存在に向かって体当たりをしていた
距離が短かった所為かあまり威力がなかったらしく、古賀はよろけただけだ
古賀の淀んだ双眼が私を捕らえた
.
「悪い娘だなぁ、A…」
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ドゴッ
そんな音が自分の身体の芯まで震わせていると感じた頃には
私は壁に蹴り飛ばされていた
.
(症状:殴打)
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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ユリシィ(プロフ) - さゆしゅん(?òωó?)さん» お馬鹿ですよ〜 (2016年12月27日 14時) (レス) id: 8e520c148b (このIDを非表示/違反報告)
さゆしゅん(?òωó?)(プロフ) - ユリシィさん» お馬鹿ってwwwww (2016年12月12日 21時) (レス) id: 502b7682bf (このIDを非表示/違反報告)
ユリシィ(プロフ) - さゆしゅん(?òωó?)さん» おバカな家族ですwww( ̄▽ ̄) (2016年12月11日 8時) (レス) id: eaa03fccd8 (このIDを非表示/違反報告)
さゆしゅん(?òωó?)(プロフ) - ユリシィさん» いいねぇ!それ!! (2016年12月11日 0時) (レス) id: 502b7682bf (このIDを非表示/違反報告)
ユリシィ(プロフ) - さゆしゅん(?òωó?)さん» そうそう、ウチの家族なんか皆"楽しければ全て良し"って精神ですから(´-ω-`) (2016年12月10日 23時) (レス) id: eaa03fccd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユリシィ | 作成日時:2016年11月19日 15時