カルテ63 ページ14
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全身から嫌な汗が噴き出してくる
頬や背中を伝う汗の感覚が気持ち悪い
身体が震えて思うように動けない
何で
どうして
どうやって
疑問の数々が浮かぶのと同時に頭の中で警報がけたたましく鳴っている
その警報は足音が近付くにつれて大きくなる
足音の正体を、私は固まりかけている筋肉を酷使して確認する
これで夢なら…この世で最も汚い"赤"が見える筈
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なのに…
その男は昔より痩せこけ、髭が無造作に生えており
服は少し汚れているがどこにもあの"赤"が見当たらない
これは、夢ではないんだ
私の目に映るのは、消したくても消えない…恐怖の存在だった
「//あぁ…//」
男は恍惚とした表情で溜息のように声を漏らす
その声1つで鳥肌が立つ
思わずよろけそうになった身体を必死で支える
「//綺麗になったなぁ、A。昔より更に綺麗になってるじゃないか。嬉しいなぁ〜❤//」
「ヒ……ッ!」
男がにじり寄りながら泥のような言葉を吐く
か細い呼吸もままならない私の口から小さな悲鳴が零れた
身体の震えが口にまで到達していたが
何を思ったのか、私の口は吐き気がする程言いたくもない名前を出してしまっていた
「古…賀………ッ」
「///覚えてくれていたのか!そうだよな!俺とお前は運命の相手なんだ!!忘れるなんてあり得ないんだ!!///」
黒く淀んだ瞳が私の恐怖に染まった顔を映す
喉の奥から何かがせり上がってくる感覚がした
胃酸が逆流してくるのを口を抑えて我慢する
この男こそ、私が一生恐怖し怯える存在
古賀征二郎
私をストーカーし、家族を殺し、私から貞操を奪い、男の恐怖を植え付けた張本人
震える足を何とか使って後ろに後ずさる
ドアと古賀の板挟みだが…まだ逃げられる筈だ
隙を……隙を衝けば……
私が脳をフルに使って逃げ道を確保し、その後の事を考えている内に古賀は近付いてくる
私は生理的に溢れる涙越しに歪んだ欲で出来た顔を見た
夢と違ったのは、姿だけ
この男の動力源となる歪な欲は…何も変わっていなかった
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(症状:悪寒)
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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ユリシィ(プロフ) - さゆしゅん(?òωó?)さん» お馬鹿ですよ〜 (2016年12月27日 14時) (レス) id: 8e520c148b (このIDを非表示/違反報告)
さゆしゅん(?òωó?)(プロフ) - ユリシィさん» お馬鹿ってwwwww (2016年12月12日 21時) (レス) id: 502b7682bf (このIDを非表示/違反報告)
ユリシィ(プロフ) - さゆしゅん(?òωó?)さん» おバカな家族ですwww( ̄▽ ̄) (2016年12月11日 8時) (レス) id: eaa03fccd8 (このIDを非表示/違反報告)
さゆしゅん(?òωó?)(プロフ) - ユリシィさん» いいねぇ!それ!! (2016年12月11日 0時) (レス) id: 502b7682bf (このIDを非表示/違反報告)
ユリシィ(プロフ) - さゆしゅん(?òωó?)さん» そうそう、ウチの家族なんか皆"楽しければ全て良し"って精神ですから(´-ω-`) (2016年12月10日 23時) (レス) id: eaa03fccd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユリシィ | 作成日時:2016年11月19日 15時