カルテ62 ページ13
.
「きっ…さまぁ!!」
院長の拳が私の顔めがけて突っ込んでくる
が、それも私が寸でのところで横に受け流し、そのまま院長の腕を捻り関節技を決める
「ぐッ、ああぁぁあ゙…!!」
「これ以上話す事は何もありません。今回は大事にしませんが…、次は無いので」
「く……っ」
「それに…"あの日"の事を許した覚えが無いのに、よくそんな態度が取れるものですね」
「!!!」
「…私は一生、貴方を許す事はないでしょう」
院長の腕を離してから私は部屋を後にする
背中に刺さんばかりに感じる鋭い視線
だが、そんな些末な事に干渉している場合ではないんだ
彼等の安否、そしてニューゲートさんの様子
今の私にとってはこれが最優先事項だ
自然と廊下を歩く足が早まっていくのが、自分でも分かった
.
「志吹先生、院長先生は何と…?」
「大した事ではないから、気にしなくていい。少し出るから、何かあったら他の先生に」
「あ…、分かりました…」
ナースの返事を聞き終える前に私は外へと向かう
愛車の鍵を回して車に乗り込めば、車はエンジン音を鳴らして走り出す
焦る気持ちを胸に、私はハンドルを握る
ミラーに映る自分の顔が何とも情けないものだ
どうか…まだ居て欲しい
こんな事、思ってはいけないと自覚している
けど思わずにはいられないんだ
あの人の事が好きなんだ
だから少しでも長く一緒に居たい
例え別れる時が来るのだとしても、せめてその場に居て、別れを告げたい
感謝して、大好きだって伝えて、約束を守って…
悔いの残らないように彼の全てを脳に焼き付けたい
「ニューゲートさん……」
青になった信号を目視した私は、アクセルを力強く踏み込む
飛ぶ勢いで走るこの車を、止めることなんて出来ない
.
.
.
ブウウゥゥゥン… キキッ!
車を車庫に停めて玄関へと向かう
急く想いに影響されて、鼓動も足も、呼吸も速まる
ドアノブに手を掛けて回す
.
そんな単純な動作が、私には出来なかった
「…A」
ゾクッ
背筋を這うような声と、今にも崩れ落ちそうな程感じてしまう嫌な気配
夢ならどうか……醒めて欲しい…ッ
「会いたかった…俺のA❤」
.
(症状:悪夢)
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
319人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユリシィ(プロフ) - さゆしゅん(?òωó?)さん» お馬鹿ですよ〜 (2016年12月27日 14時) (レス) id: 8e520c148b (このIDを非表示/違反報告)
さゆしゅん(?òωó?)(プロフ) - ユリシィさん» お馬鹿ってwwwww (2016年12月12日 21時) (レス) id: 502b7682bf (このIDを非表示/違反報告)
ユリシィ(プロフ) - さゆしゅん(?òωó?)さん» おバカな家族ですwww( ̄▽ ̄) (2016年12月11日 8時) (レス) id: eaa03fccd8 (このIDを非表示/違反報告)
さゆしゅん(?òωó?)(プロフ) - ユリシィさん» いいねぇ!それ!! (2016年12月11日 0時) (レス) id: 502b7682bf (このIDを非表示/違反報告)
ユリシィ(プロフ) - さゆしゅん(?òωó?)さん» そうそう、ウチの家族なんか皆"楽しければ全て良し"って精神ですから(´-ω-`) (2016年12月10日 23時) (レス) id: eaa03fccd8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユリシィ | 作成日時:2016年11月19日 15時