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授業中は変わらず添削してたけど
休み時間に後ろを向くようにしたら
打って変わって機嫌が良くなった小瀧。



大したこと話してないし目も見れへんままでも
嬉しそうにしてるから可愛く思えて。



『もう結構出来てきた?』


「うん。今日で完成するかも」


『早い!すごいなぁAさん』



パチパチ、と小さな拍手をしてくれる。



「1人やったらもっと遅かったと思う。
竜雅くんが手伝ってくれてるから」


『…他の奴の名前出さんといて。
そんで俺も望くんって呼んでや』


「無理」


『1回だけ!』


「あーもうチャイム鳴るわ、残念残念」



むー!とぶりっ子みたいな声を上げてる小瀧は
また顔を膨らませているのだろう。
腹が立たないのだから不思議だ。



男から見たぶりっ子もこう映っているのかな。













放課後。
俺もちょっとだけ残る!と言い続けた小瀧は
重岡に無理やり連れて行かれ、しっかり竜雅くんと2人の教室。



竜「小瀧ってガキみたいやな」


「な笑 ちょっとおもろいけど」


竜「Aさんはあーいうのがタイプ?」


「いや?落ち着いてる人の方がいい笑」



そっかと呟く竜雅くんが何を聞きたいのか
よく分からんまま、最終段階の原稿を見せる。



最初からじーっと読む竜雅くんを見ながら、
小瀧が王子を演じる場面を想像した。
衣装を着た小瀧は多分ほんまに王子に見えるやろう。
当日…写真ぐらい撮りたい、かも。



ガストンは結局重岡じゃなくて別のごつい子になったけど
あたしが姫やるって言うたらほんまにガストンやってたんかな。



重岡のガストンもちょっと見てみたい笑



竜「いいやん…何で笑ってるん?笑」


「あ、ごめんごめん。ちょっと想像してた笑」


竜「……小瀧の王子姿?」


「とか色々笑」



ふーん、と視線が落とされた。
と思ったらまたすぐに上げられる。



竜「これで完成でええと思う。お疲れ様、頑張ったな」


「まじ?やった!ありがとう竜雅くん助かった!」


竜「…ご褒美にスタバでも奢ったろか」


「えええ、そんなん悪いわぁ…
まぁでもそんなに言うなら奢られようかなぁ?」



そんな言うてへんわ、と竜雅くんが笑った。
初めて笑ったところを見たら、絶対にメガネ外した方が
いいと再確認した。



竜雅くん結構、隠れイケメンかも。

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作者名:カジャ | 作成日時:2022年9月12日 21時

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