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外はすっかり暗くなっていた。
暗くなってから帰るのなんか久しぶりや。
男子らしいワチャワチャを背中で聞きながら
イヤホンを耳につける。
すると後ろからトンと肩を叩かれて。
振り返ればそこに、さっき銃を撃ったやつ。
｢な、なに｣
『一緒にかーえろ！』
｢え無理、ごめん｣
『何で即答やねん！泣くで俺！』
えーん、と泣き真似をする小瀧はとてもかわ…いくない、
全然可愛くない。これっぽっちもや。
そんなことはともかく、一緒に帰るなんて
マネージャーになるより無理。
何なんこいつ自分の人気把握してへんの？
人気も女子の怖さも把握してへんのか？？
｢じゃ、お疲れ｣
『いやいやもう暗いから1人やったら危ない！
ボディーガードがいる！』
｢あたし結構顔きついしそういうの1回もないから大丈夫｣
か弱そうな女子ではないからまじで大丈夫や。
あたしのことは気にせずむしろはよ帰ってくれ。
『んんん…俺の事嫌いなぁん？』
｢別に嫌いじゃないで｣
あんたの顔面が良いからちゃんと喋れんだけやで安心して。
もう帰ってよろしいか？
1歩踏み出すと、今度は正面に回り込んできた。
やめろ正面来んなキョドるんやこっちが。
『じ、じゃあ今日現代文の答え教えてくれたお礼に！
駅の横のコンビニで何でも欲しいの買ってあげる！』
｢え、何でも？｣
『何でも！何個でもええで！』
まじ？今日から出た新発売のチョコ食べたいと思ってたんよな。
あとあれとあれと…あれも食べたい…
『はは、目輝いてる笑 行こやコンビニ』
｢…行く｣
チョコにつられてしまった。
イケメンと歩く恐怖もチョコには勝てへんか。
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作者名：カジャ
| 作成日時：2022年9月12日 21時
