大怪盗とお喋り。 ページ47
工藤くんと話して翌日の事。
久しぶりの休みに、近場の公園でぼーっとして居れば、隣宜しい?と【これまた】聞いた事の声色が隣から聞こえてきた。
『どーぞ…?』
えッと声を上げちゃったのは仕方がないんだ。
『おわぁ…』
「なァーに?」
『……サインください。』
「ウヒョッ…俺様有名人って訳だぁ!」
そりゃあもう、とてもとても御有名なあの大怪盗様ですもの。
適当なペンとメモ帳で申し訳ないけれど…と差し出せば彼はサラサラっと名前を書いてくださる。
「ついでにこれも上げちゃう…!」
素敵なお嬢さん?だなんてキザったい台詞が許されるのは、目の前の大怪盗と、かの有名な【平成のアルセーヌ・ルパン】しか居ないだろう。
『とても嬉しい、有難う【ルパン】…』
この世界にいらっしゃる事は、何となく把握はしていたけれど…まさか本当に居るとはなぁ…。
受け取った【青い薔薇】に、最高のプレゼントねぇ…と笑った私がいる。
「花言葉、知ってるかい?お嬢さん…?」
『ふふ、お嬢さんなんて年齢じゃあないですよ…?でも花言葉かぁ…――』
確か…
『【不可能】【存在しないもの】…そして、【夢叶う】…でしたっけ?』
「そ、君にピーッたりじゃない?」
調べても君の詳細はじぇんじぇんわかりませ〜ん!
「ぶっちゃけ聞いていい?」
『どうぞ?』
「君ってば次元でも超えてきちゃった訳…?」
『ふふ、大大大せーかい!』
なんて、ルパン風に告げれば彼ったら驚く様に目を見開いては爆笑をする。
「にゃるほどねぇ?…あ、そういや嬢さん、この後ご予定は?」
『ありませんね〜?』
「じゃあドライブなんてどー?」
『唯のドライブでしたら付き合いたいなぁ?』
「大丈夫だって、巻き添えにはしねぇからよ!」
『じゃあ信じる!』
無邪気に笑った私とルパン…彼の愛車まで辿り着けば、彼の相棒や斬鉄剣の達人さんまでいて少し驚いたのは仕方がない。
『ほんとに唯のドライブ?』
「大丈夫よAちゃん!ほらいらっしゃい!」
「俺たちゃ泥棒だぞ嬢ちゃん…?ノコノコ猿顔のコイツについてきちゃあ行けねぇ。」
「次元の言う事は正しい。」
お二人が思った以上に常識人というかなんというか…
『それもそうですね?ルパン…素敵なプレゼント有難う…!でもルパンの隣には、素敵な【不二子お姉様】が1番だと思うの、だからしっかり落としてね!』
笑った私に、車のエンジンを掛けたルパンが居た
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喜怒哀楽(プロフ) - 桜舞姫・蝶月姫さん» ご返信遅くなりました!誤字修正致しました! (2020年4月9日 13時) (レス) id: 65bce10cce (このIDを非表示/違反報告)
桜舞姫・蝶月姫(プロフ) - 100億の男の所って、だしょーではなくて、でしょーでは? (2020年4月7日 17時) (レス) id: fcb098628f (このIDを非表示/違反報告)
喜怒哀楽(プロフ) - 桜舞姫・蝶月姫さん» 桜舞姫・蝶月姫様ありがとうございます!!!続編にいけました!!!そして平和にほのぼのさせたいです!!! (2020年4月7日 12時) (レス) id: 65bce10cce (このIDを非表示/違反報告)
桜舞姫・蝶月姫(プロフ) - 続編おめでとうございます!更新頑張ってください! (2020年4月7日 12時) (レス) id: fcb098628f (このIDを非表示/違反報告)
喜怒哀楽(プロフ) - レズアさん» レズア様コメントありがとうございます!体調に気を付けてぼちぼち書いていきます!重ね重ねありがとうございます! (2020年4月7日 9時) (レス) id: 65bce10cce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:喜怒哀楽は見切り発車 | 作成日時:2020年4月7日 5時