【名探偵コナン】そんなドラマみたいな人達と過ごす。

side兄:ムシノシラセ ページ31

墜落する降谷さん達を狙っていたヘリを視界に入れた。


そして【ある姿】をみて驚愕してしまった俺がいるんだ。


早急に降谷さんに電話をする。


≪Aか？無事か？≫


「俺や風見さんは無事です…！あの、あのヘリに…Aが！Aが居たんです！」


≪何！？≫


背中だけだった。でも確信があったから、降谷さんに連絡したんだ。


降谷さんの連絡の後、Aの携帯に何度も連絡するが、通じない…いや、いくらアイツでも電話を切らないし、出る訳でもない事はしない。


ふと過った最悪な【答え】


携帯を忘れたのか？そう考えたが、勘が違うと言っている。


ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯｯｯ！


「はい！」

降谷さんから電話が来た。でやれば今迄なぜ出られなかったのか？と言われたが、反射で妹の方が心配だったと答えたのは仕方がない。

「俺、嫌な予感がするんです降谷さん…」

今、Aを見つけないと…――


「取り返しのつかない事が起こりそうで…ッ」


震えた声色に、降谷さんが【観覧車を降りてから俺とコナン君と合流しろと告げた。】


―――――


「安室さん！」

「A！…外傷は特にないな？」

「貴方の方が余っ程ですよ…」

なんでそんなボロボロなんだよッ確かに銃撃戦とかあったけど、明らかに殴られた痕とかあるぞ？

「それよりお兄さん！Aさんの居場所分かるの？！」


「あぁ…【家】だ！」


は…？


いや、なんで確信してもねぇのに…言葉が出たんだ…―――？


一瞬、思考に囚われたが瞬間。コナン君の携帯が鳴り響く。


「Aさんからだ！」


出たコナン君の声色からして、Aの奴、容態が宜しくない事が分かる


「…モールス信号だ…ッこれは、【SOS】って叩いてる！」


SOS



その単語に冷えきる感覚がある。


あぁ…俺、【知ってる】んだ。





昔、その感覚を【気の所為】にしたから【取り零した事】がある…―――





「クソッ…！」


車回してきます！


「走った方が速い…ッ！」


坊主もこいとコナン君を引っ掴んで駆け出した。


俵抱きで全力ダッシュを決め、私用車にエンジンをかける。

「Aさん…Aさんに何があったのか、分かったの？」

無駄話は後だ…冷たく零した坊主には悪いが、正直ヤバいんだよ。

降谷さんを後部座席にのせ、法定速度内でちぎってはAの住んでいるマンションまで飛ばす。


【ドリフト】なんて芸当は久々で熱くなる気持ちとは裏腹に、冷たい感覚は抜けない




間に合えッ！

代償。→←夢で母と話した。

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