【ONEPIECE】太陽の兆し (ページ4)

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なんとかルフィ達はドラゴンを倒し終え
背中に生えた足を引っ張りぬこうとしていた
引っ張ろうとすると足は離せともがき、対抗してくる

「しっかしアイツものの見事にドラゴンの背中に刺さってんな…どうやったらあーなるんだ」
「上半身は体内にあるのに普通に喋ってる。息苦しくないのかしら」
「いったい、何もんだ？」

やっとこさ引っこ抜けたかと思ったが抜けたのは上半身のみであった
ルフィとウソップは千切れたと思い、慌てふためく

しかし、足は自ら立ち上がり、なんと下半身だけなのに喋り出す

「えぇ～っ！！？下半身が喋った！！なんっだコレ！！？」
「ゾンビ！？化け物！！？」

パニックの中、ロビンは冷静に分析を始める

抜けた跡が何もない
つまりは元からこの下半身の状態だったのではないだろうか
そう口に出すと2人は冷静さを取り戻す

すると、その足は一目散に逃げ出してしまう
そんな奇妙なものにルフィが興味を引かない訳もなく
仲間にしようと声をかけようとしたがウソップに殴られて止められた

しかしルフィの好奇心は誰にも止められない
アイツを捕まえてくることと
ドラゴンバーベキュー作っておいてくれと言い残して、走って行ってしまった

＊

＿＿＿＿数分後

「で、そうなったと…」
「うん、そうなんだよ！ん！うんめぇ、ドラゴン肉！
こういうのなんつぅんだっけ？ウソップ！」

「え、やっぱり…ケンタウロス、か？」
「あっははは！ケンタウロス～！！」

ドラゴンの次はルフィの背中に足が付いた
地面に足が着けたと同時にバランスを崩したかルフィを反り投げされる形になる

「見ろ！従うハズがねぇ！そういう生物なんだ！
どっかで上半身が困ってるに決まってる！！持ち主に返せ！」

ウソップとルフィが下半身人の話をしているところで
ドラゴン肉を運べと言われ、ふとルフィはある事を思いつく

「なぁゾロ！このドラゴン肉を刀で丁度いい大きさに切ってくんねぇか？」
「刀ではしねぇがウソップ、お前小型ナイフとか持ってねぇか」
「あぁ？まぁそれぐらいなら持ってるが…切ってどうすんだ？」
「ん？このドラゴン肉を食わせてぇ奴がいるんだ！」
「食べさせたい人？それは誰なの？ルフィ」

「お前らにはまだ秘密だ！ニッシシシ！！」

楽し気に笑い、柄にもなく秘密だと勿体ぶらせるルフィに
仲間たちはお互いに顔を見合わせ、首を傾げるが楽しそうなら良しとする
袋に肉を入れて、ウソップのカバンにしまった