【ONEPIECE】太陽の兆し (ページ2)

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「そんな国あんのか…」
「だがワノ国じゃねぇ、パンクハザードっつてたぞ」

ワノ国に関心を持つ者がいる一方でルフィは切れた電伝虫を思い悩むように見つめる
それに気づいたナミがどうしたの？、と聞くと彼はゆっくり顔を上げる

(”Aさん”…いや、誰でもいいから助けて…！此処は、パンクハザードッ！！！)

この世に同じ名前をもつ人なんて幾らでもいる
しかし、確かにその名はルフィの心の中を揺れ動かすには十分だった

燃える、あの島こそがパンクハザードだと言うのならば
もしかしたら、Aはそこにいるのではないか
わずかな可能性だが今のルフィは賭けずにはいられなかった

「よし！今のやつを助けに行くぞ！！」

＊
「で？誰があの島に行くんだ？
電伝虫の情報に疑いがある以上、全員で行くわけにはいかねぇ」
「フランキー！ミニメリー出してくれよ」
「おう！」

「ちょっと待って！一人で行くつもり！？」
「なーんか問題でもあんのか？」
「あるわよ！あんたほっといたら何処行っちゃうか分かんないでしょう！？」

ゾロとサンジが喧嘩してる一方で、楽しそうとワクワクしている者と
その楽し気にしているのを見て、驚いている者もいる

意見が分かれそうなところでナミがくじ引きで行くか残るかを決めようと提案する

「決まったな」

くじの結果、ルフィの護衛役はゾロ、ロビン、ウソップとなった
そして、残るのはサンジ、ナミ、ブルック、チョッパー、フランキーとなる

「おおっ、当たりか？運がいいな～」
「ハズレ、だッ！！！代わってくれ～！！！」

＊
ルフィ達はサンジからもらったドデ貝弁当を持ち
ナミが作ったミルキーロードで島へ渡ろうとしている

「おおっ、炎の上まで登れた！たーのしぃー！火の海、超えられるぞ」
「ちゃんと帰りもあるのか…？！この雲！」
「雨上がってよかったなぁ」
「偵察日和」
「でもあちぃ～…」

しばらくミニメリー号でミルキーロードを通っていると島が見え始める
その島にはもう古くなってしまった鉄柵が立っている

ウソップが島に行かないように説得を試みようとするが
悲しいことにこのメンバー内ではウソップ以外に引き返そうと考えるものはいないようだ
そんな事より、サンジの料理の腕前が上がったことの方に注目がいっている

「おい、お前たち実は俺は島に入ってはいけない病なんだ…！」
「「「知ってる」」」

ウソップの様子に楽し気なルフィの笑い声が響き渡った