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1時間くらい経ったのかもしれないし
5分しか経ってないのかもしれない。
時間が流れる感覚もなく、ずっとそのままでいたら
「うわ、Aちゃん」
パチン、と電気をつける音がして
少し離れたところから、たつの声。
「電気もつけんとどうしたん?」
能天気な声が近づいてきて
うつ伏せの私の頭をぽん、ぽんと撫でる。
「Aちゃん?
起きてる〜?」
静かめの声で、軽くゆさゆさ私の身体を揺すったところで、
びくともしない私を眠っていると考えたのか
たつの気配が静かに離れていくのを感じて
慌てて顔を上げて、向けられた背中にしがみ付いた。
「うわ!
起きてたん?
も〜びっくりさせんといて…」
たつの言葉が途中で止まったのは
きっと、たつのお腹にしがみ付く私の指が震えていたからで
そんな私の指を、温かい手できゅうって包んでくれたのは
きっと、私の不安定さを感じとってくれたからだと思う。
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茜音(プロフ) - ゆうきさん» ありがとうございます。理由はパート5で明らかになりますので、ぜひお越しください(^^) (2016年4月24日 0時) (レス) id: 6872b18133 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - もうキュンキュンします。たつなんででて行ったのか続きがきになります。 (2016年4月22日 7時) (レス) id: 547fbdc7c8 (このIDを非表示/違反報告)
茜音(プロフ) - はるなさん» ありがとうございます!最近、私の生活リズムがちょっと変わったので、更新できない日もあって申し訳ないのですが、これからも楽しみにしていただけるように頑張りますね! (2016年4月15日 18時) (レス) id: 6872b18133 (このIDを非表示/違反報告)
茜音(プロフ) - つなさん» ありがとうございます。皆様の1日の癒しになるように、柔らかく穏やかなお話をモットーに書いていますので、そう言っていただけて嬉しいです!これからも楽しみにしていてください(^^) (2016年4月15日 18時) (レス) id: 6872b18133 (このIDを非表示/違反報告)
茜音(プロフ) - るんさん» ありがとうございます!一番だなんて嬉しいです!(^◇^)これからもよろしくお願いいたしますね! (2016年4月15日 18時) (レス) id: 6872b18133 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茜音 | 作成日時:2016年4月4日 0時