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あのあと、たつと二人でスーパーで買い物をして

ハンバーグを作って

お風呂に入って(もちろん別々に)

乾かしたる!っていう言葉に甘えて髪を乾かしてもらって

お返しに乾かしてあげて

私は寝室で、たつはリビングで就寝。


翌朝、いつも通り起きて

ぐーぐー眠りこけてるたつを起こさないように髪を撫でて

たつの分もあさごはんを作って


「いってきます」



たつは寝てるから、返事があるはずもないんだけれど

一応言ってみると

リビングのドアが開いて
目をこすりながら、寝起きのたつがのそのそ歩いてきた。


「え、たつ、起きてたの?」


「んーん、今起きたぁ」


ふぁーって大きい欠伸をして
やったたつの目がちゃんと開いた。


寝起きだからか、少し虚ろな、茶色い瞳。


「ごめん、起こしちゃったね」


「ちゃうよ、行ってらっしゃいって言おうと思って」


え?って首を傾げた私に、たつは
んふ、と短く笑って

私を軽く抱き寄せると


「いってらっしゃい。

できるだけはよ帰ってきてな」


って、低い声で頭の上で囁いた。

そのまま、抱き寄せた腕に少しだけ力を込めて

ぽんぽんと大きな手で頭を撫でられた。



「・・・行ってきます!」


たつの腕から解放されると同時に、目が合わないように、家を飛び出した。


ドキドキするというより、落ち着く声と体温。


また一日が始まる、っていうあの憂鬱が今日はだいぶましだ。


同じように犬って言っても、すごく聞き分けのいい子もいれば

全然ルールを覚えられない子もいる。

私のペット、あたりかもしれない。

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茜音(プロフ) - yuyuさん» ありがとうございます!そんな風に言っていただけて嬉しいです!秘密の恋人みたいに重いお話ではありませんが、こちらのお話も楽しんでいただけたら幸いです! (2016年2月14日 0時) (レス) id: 6872b18133 (このIDを非表示/違反報告)
茜音(プロフ) - こあさん» 名作なんて滅相もない!こあさんに楽しんでいただけるように、このお話も頑張りますね♪ (2016年2月14日 0時) (レス) id: 6872b18133 (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - はじめまして、亮ちゃんの秘密の恋人とっても感動して茜音さんの小説が大好きになりました!茜音さんの小説をまた読みたいと思ってたので新作嬉しいですo( ^_^ )oこれからも応援してます!! (2016年2月13日 12時) (レス) id: 6c48d9adcc (このIDを非表示/違反報告)
こあ(プロフ) - 茜音さん» いえいえ、あれは名作ですよ(。´Д⊂)ぼーっとしてたんです~ こちらこそ、お話ありがとうございます♪ (2016年2月13日 1時) (レス) id: a127aff5ea (このIDを非表示/違反報告)
茜音(プロフ) - こあさん» わーこあさん!お久しぶりです!やすくんのお話は名前コロコロ変えちゃったので、覚えづらかったはず(笑)たつくんのお話もまた楽しんでいただけたら幸いです♪本当にいつもありがとうございます。 (2016年2月13日 0時) (レス) id: 6872b18133 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茜音 | 作成日時:2016年2月10日 13時

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