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ペットが欲しいかと言われたら、欲しい。


でも実際この生活じゃちゃんとしつけるのなんて難しくて、だから諦めてて。


それでももし、それがヒトだったら?


「あんた、それ本気?」


「うん!めっちゃ本気っ」


って笑う彼は確かに可愛い顔をしていて

低い声も、柔らかい金髪も

悪くない気がしてきて。


「ちゃんとペットとして振舞える?」


「私を、ペットとして癒してくれる?」


試すような気持ちで彼を覗き込むと、一瞬目を丸くしたあと


「約束する。」


って、私の言葉の先を読むように言った。


「じゃあ、いいよ。

ペットとして、この家にいてもいいよ」


「ほんまに?

やったー!ありがとうお姉さん!」


途端に軽く抱きついてきた彼を引き剥がして、ひとつ忠告。


「私はあんたをペットとしてこの部屋に置くから。

私とあんたの関係は、主人とペットだから。

ほんとに普通のペットがすることしか私にしないで。


恋人みたいなこと、しないで」


突き放すように言うと、彼はふんわり笑って


「わかった。

でも、抱きつくのくらい許して?

ご主人様はペットのことぎゅーってするやろ?」


って言う。


確かに昔飼ってたゴールデンレトリバーには抱きついたりしてた、から

それは承諾した。


「なあ、お姉さんの名前は?」


「A。

高橋A」


「Aちゃん、な」


可愛い名前やな、って、きっとなんの気なしに言われた言葉だけど

可愛いなんて久しぶりで、少しドキドキした。


「あんたは?」


「ただよし。

大倉、忠義。

たーくんがええなぁ」


「やだよ、そんな恋人みたいな呼び方」


「えー、ほななんて呼ぶん?」


「そうねぇ、・・・たつ」


「えぇ、たつ!?」


がっかりしたように大げさに項垂れる彼に


「よろしくね、たつ」


そっと手を差し出すと

頭をもたげて


「よろしく、Aちゃん」


かなりデカイ私の手を包み込むくらい大きな手が絡まった。

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茜音(プロフ) - yuyuさん» ありがとうございます!そんな風に言っていただけて嬉しいです!秘密の恋人みたいに重いお話ではありませんが、こちらのお話も楽しんでいただけたら幸いです! (2016年2月14日 0時) (レス) id: 6872b18133 (このIDを非表示/違反報告)
茜音(プロフ) - こあさん» 名作なんて滅相もない!こあさんに楽しんでいただけるように、このお話も頑張りますね♪ (2016年2月14日 0時) (レス) id: 6872b18133 (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - はじめまして、亮ちゃんの秘密の恋人とっても感動して茜音さんの小説が大好きになりました!茜音さんの小説をまた読みたいと思ってたので新作嬉しいですo( ^_^ )oこれからも応援してます!! (2016年2月13日 12時) (レス) id: 6c48d9adcc (このIDを非表示/違反報告)
こあ(プロフ) - 茜音さん» いえいえ、あれは名作ですよ(。´Д⊂)ぼーっとしてたんです~ こちらこそ、お話ありがとうございます♪ (2016年2月13日 1時) (レス) id: a127aff5ea (このIDを非表示/違反報告)
茜音(プロフ) - こあさん» わーこあさん!お久しぶりです!やすくんのお話は名前コロコロ変えちゃったので、覚えづらかったはず(笑)たつくんのお話もまた楽しんでいただけたら幸いです♪本当にいつもありがとうございます。 (2016年2月13日 0時) (レス) id: 6872b18133 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茜音 | 作成日時:2016年2月10日 13時

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