検索窓
今日:11 hit、昨日:13 hit、合計:718,157 hit

23 ページ23





「てか、Aちゃん、なんか違う匂いする」


高い鼻を首元に摺り寄せて
くんくん、って犬みたいに匂いを嗅ぐたつ。

「違う匂いって?」


「なんか、苦いのと甘いの混じったみたいな匂い」


「ああ!」


たぶん、錦戸の匂いだ。


錦戸はいっつもブルガリ ブラックをつけてる。

きっとその匂いが、借りたコートにもついてるんだ。


「たぶんね、会社の人の香水だと思う」


「なんでそんな匂いがつくん?」


って、さっきまでの慈しむみたいな優しい目とは一点

たつはギロリ、と音がしそうな鋭い目を向ける。


「寒気が止まらなかったから、会社の人の上着借りてたの」


「男の人やんな?」


「そう、だけど」


「仲良いの?」


「まあ、同期だし」


仲が良いかどうかは別にして、親しいことは親しい。


私の言葉にたつが露骨に面白くないって顔をするから。


「なに、ジェラシー?」


ふざけて訊いてみたら


「ジェラシーっていうか…なーんか、嫌やなーって」


唇を尖らせて、都合が悪そうに言う。


・・・それは、俗に言うジェラシーではないのでしょうか

ペットさんよ。


なんて言葉は飲み込んで。


「たつは可愛いねぇ」


少し伸びた金髪をわしゃわしゃと乱した。

24→←22



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (509 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1352人がお気に入り
設定タグ:関ジャニ∞ , 大倉忠義 , 茜音
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

茜音(プロフ) - yuyuさん» ありがとうございます!そんな風に言っていただけて嬉しいです!秘密の恋人みたいに重いお話ではありませんが、こちらのお話も楽しんでいただけたら幸いです! (2016年2月14日 0時) (レス) id: 6872b18133 (このIDを非表示/違反報告)
茜音(プロフ) - こあさん» 名作なんて滅相もない!こあさんに楽しんでいただけるように、このお話も頑張りますね♪ (2016年2月14日 0時) (レス) id: 6872b18133 (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - はじめまして、亮ちゃんの秘密の恋人とっても感動して茜音さんの小説が大好きになりました!茜音さんの小説をまた読みたいと思ってたので新作嬉しいですo( ^_^ )oこれからも応援してます!! (2016年2月13日 12時) (レス) id: 6c48d9adcc (このIDを非表示/違反報告)
こあ(プロフ) - 茜音さん» いえいえ、あれは名作ですよ(。´Д⊂)ぼーっとしてたんです~ こちらこそ、お話ありがとうございます♪ (2016年2月13日 1時) (レス) id: a127aff5ea (このIDを非表示/違反報告)
茜音(プロフ) - こあさん» わーこあさん!お久しぶりです!やすくんのお話は名前コロコロ変えちゃったので、覚えづらかったはず(笑)たつくんのお話もまた楽しんでいただけたら幸いです♪本当にいつもありがとうございます。 (2016年2月13日 0時) (レス) id: 6872b18133 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:茜音 | 作成日時:2016年2月10日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。