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「たつ、あんまりくっつくと移っちゃう」


たつの身体を離そうと手で押してみるけれど

いつもより強い力で抱きしめられていて

どくん、どくんって伝わってくるたつの心臓の音も速くて。


「俺はええねん、移っても。

Aちゃんにまた看病されるのも悪くないし」


身体はそのまま、熱で火照った頬に

たつの頬が擦り付けられる。


「うわ、ほっぺたあっつ!」


頬が触れ合ってすぐに離されて

今度はぺた、とたつの大きい両手に頬を挟まれた。


たつの手はひんやりしてて気持ちがいい。


無意識のうちに目を閉じると

たつが「かわええなぁ、Aちゃん」って

うっとりしたみたいに言うから驚いて目を見開いた。


「は!?」


全く可愛げのない返事をした私に構わず

茶色い瞳に私を写しながら

顔にかかった髪を、神経質そうな指先でそっと耳にかけてくれる。


たつは、いつもそうだ


大事そうに、私に触れる。

まるで小さい女の子にそうするみたいに、私を抱きしめる。


それはペットと飼い主っていう関係とは違うものみたいで

嬉しいのに、戸惑ってしまう。

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茜音(プロフ) - yuyuさん» ありがとうございます!そんな風に言っていただけて嬉しいです!秘密の恋人みたいに重いお話ではありませんが、こちらのお話も楽しんでいただけたら幸いです! (2016年2月14日 0時) (レス) id: 6872b18133 (このIDを非表示/違反報告)
茜音(プロフ) - こあさん» 名作なんて滅相もない!こあさんに楽しんでいただけるように、このお話も頑張りますね♪ (2016年2月14日 0時) (レス) id: 6872b18133 (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - はじめまして、亮ちゃんの秘密の恋人とっても感動して茜音さんの小説が大好きになりました!茜音さんの小説をまた読みたいと思ってたので新作嬉しいですo( ^_^ )oこれからも応援してます!! (2016年2月13日 12時) (レス) id: 6c48d9adcc (このIDを非表示/違反報告)
こあ(プロフ) - 茜音さん» いえいえ、あれは名作ですよ(。´Д⊂)ぼーっとしてたんです~ こちらこそ、お話ありがとうございます♪ (2016年2月13日 1時) (レス) id: a127aff5ea (このIDを非表示/違反報告)
茜音(プロフ) - こあさん» わーこあさん!お久しぶりです!やすくんのお話は名前コロコロ変えちゃったので、覚えづらかったはず(笑)たつくんのお話もまた楽しんでいただけたら幸いです♪本当にいつもありがとうございます。 (2016年2月13日 0時) (レス) id: 6872b18133 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茜音 | 作成日時:2016年2月10日 13時

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