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5-43(グロ微) 「心でさえも君に捧げたんだ」 ページ45
ジェシーside
樹に連れてこられた先にあったのは麻酔を受けた北斗。
「北斗！」
叫んだが、それはすぐ樹に止められた。
反論の声さえも出させてもらえないまでに操られていることに
自分でも恐怖の念が出てくる。
すると北斗が目を覚ました。
この異様な光景を見て、逃げ出そうとするが、
俺は樹に操られて北斗を捕まえさせられる。
本当はこんなことしたくないんだ。
誤解なんだ。
俺は北斗が蝶だから好きなんじゃなくて、
”北斗だから”好きなんだ。
言いたいのに言葉は吐き出せない。
俺の意思を阻み、俺は北斗をひと舐めした。
「美味しい！」
思わずこぼれた声に身震いする。
怯えた様な北斗の目と視線を交わし、俺は口をつける。
皮膚を破り、赤い血が滴り、ぐちょりと音を立てて北斗を蝕む自分。
また、其れを妖しげに見る樹。
狂ってる。
俺も、樹も、北斗も。
5-44 「各々の愛、唯それだけ」→←5-42 「見猿、聞か猿、言わ猿」
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作者名：蕾華 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pandaraiyu1/
作成日時：2020年12月3日 22時
