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5-36 「本当に支配されているものは何…」 ページ38
大我side
全てがうまく行ったという報告を受けて俺は満面の笑みだった。
これで北斗を守れる。
もう、誰にも邪魔されないんだ。
樹も、さっくんも俺に惚れてる。
蜂はおろか、蜘蛛でさえも俺の手中にある。
その幸福感が俺を支配する。
でも、俺は北斗を支配することができない。
その無力感が俺を蝕む。
蝶と蛾の間に子はできない。
問答無用の事実だ。
現実は儘ならない。
知っていても辛すぎる初恋だった。
5-37 「嫉妬は世界で一番憎い。でも、美しい。」→←5-35 「愛情表現の違い」
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作者名：蕾華 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pandaraiyu1/
作成日時：2020年12月3日 22時
