-2 ページ13
ミサキは俺の顔を見て一目惚れしたようで俺の腕にぐいぐいと絡みついてくる。
香水臭いんだけど…
もちろんそんなこと言えないから
「ミサキ姫がかわいくてうれしいです。」
なんて言っちゃって。
「あら、私もうれしいわよ。樹王子♡」
語尾にハートマークがつくような甘ったるい声。
気持ち悪。
夜の宴が終わり、俺たちは寝室へ行った。
まだ結婚してないがそれなりに交流を深めておけという事だろう。
無論、俺はやるつもりなんてない。
「ん〜。今でもいいけど、そーゆーの初夜にとっておきたいなあ」
甘い声の女の誘いを断ってさっさとベットで眠りにつく。
明日こそ、大我のもとに行こう。
そして、二度とここには戻ってこない。
決意を新たにし、朝を迎えた。
女のことは無視して朝一に部屋を出る。
予定だったが予想より早く女が起きやがった。
「樹王子。おはよう。ねえ…」
こいつの話なんて興味がんかったが立場上しょうがなく聞いた。
「ミサキ姫。申し訳ないのですが、俺は朝にしなければならない職務がございますのでそろそろ行かせていただきます。」
1時間にも及ぶ女の自慢話に付き合い、俺は部屋を出た。
いかにして従者を巻くかはとっくのとうに検証済み。
道中で貧民用の服に着替え、大我の家を訪れる。
「た〜いが！会いに来たよ。」
満面の笑みでのぞいたその家の中は真っ赤だった。
見ず知らずの男三人がちょうど大我の母親を殺すところだった。
「樹！」
大我は叫んだ。同時に男三人も振り返る。
すかさず俺は持っていた剣で男を貫く。
焦ったようにほかの2人の男が叫んだ。
「おまえ、これ以上俺らを殺せばこいつを殺すぞ。いいのか？」
人質に取られたのは大我だった。
「俺が誰かを知ったうえでその発言か？」
「は？お前はただの貧民だろ？もしくは平民か？」
「あーそうか。俺の名は田中樹。王位継承順位一位の王族だ。無礼者。」
そう告げると男たちは途端に焦りだした。
「大我を離せ、じゃないと国外追放だ。」
無論、殺しの時点で国外追放だが…男たちは刀を置いた。
俺は男どもに「大我より下がるように」と命ずると俺は大我に近づいた。
「たい…」
刹那…
パシュ
…短剣が俺と大我に刺さる。
俺は簡易的な鎧を身にまとってるから影響はないが大我は…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 114人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽっぷこーん＠パルム同盟(プロフ) - 蕾華さん» いえいえです！ (2021年1月29日 22時) (
レス) id: 10469be644 (このIDを非表示/違反報告)
蕾華(プロフ) - ぽっぷこーん＠パルム同盟さん» 尊敬だなんて…ありがとうございます。励みになります！！ あえてじゃないです。ただのミスです。直しておきます、ありがとうございます。 (2020年12月29日 18時) (レス) id: 169f18cdbf (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷこーん＠パルム同盟(プロフ) - ですが一つだけ質問させていただきたい所があり、樹の名前のスペルにはyは必要なく”Juri”でいいのですが、こうしてあるのはあえてのことなのでしょうか…？ (2020年12月29日 11時) (レス) id: 10469be644 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷこーん＠パルム同盟(プロフ) - 主さんの小説の大ファンです！私も昔歌をもとに小説を書いたのですがうまくいかず…尊敬です！ (2020年12月29日 11時) (レス) id: 10469be644 (このIDを非表示/違反報告)
蕾華(プロフ) - トマトみかんさん» ありがとうございます！！続編考えてみます〜 (2020年12月28日 23時) (レス) id: 169f18cdbf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蕾華 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pandaraiyu1/
作成日時：2020年8月13日 13時
