交通安全ピアス ページ27
いきなり現れた太郎に仰天して物音を立ててしまい、その瞬間後ろの窓が開け放され先生が顔を出した。
「誰かいるのか？
…ハクビシンかな…？」
急いでしゃがみ込んで死角に入り、なんとか難を逃れた。
危ねぇ…捕まったら連れ戻されちまう。慎重にしねぇと。
「危ねぇだろ！ばれたらどーすんだ」
「授業サボってるんだから見つかったとしても自業自得でしょう？第一私は見えないんだから君が驚かなければ良かっただけでしょ」
「まぁいいや、花子はどこに…」
「ここにいるけど？
何してんの源少年」
「えっ………と、あれだ、お前らが悪さしねぇように見張ってんの！」
「わあジョウネツテキ」
背中に背負っている風呂敷を奪い取って中身を見ると、教科書、定期、弁当、ノート、ハニワ(？)etc…出るわ出るわ。
盗品か？
疑いの目で花子を見ると弁解される。
「誤解だよ。勿怪が持ってきちゃったんだ。ヤシロが噂を変えてくれたけど、元々手癖が悪い怪異だから。貴重品はこうして俺が集めて定期的に返してるってわけ。
あっちこっちに隠す性質があるから探し回ったよ」
別に悪いことしてたわけじゃないのか。
少し安心したというか胸を撫で下ろしていると、花子が塔を指差して言った。
「ちょうど良かった、手伝ってよ」
「？別にいいけど…なんか引っかかってんのか」
「そうそう。勿怪があそこに置いちゃって」
塔の窓際にて。
「飛べよお前ら！それでも幽霊かよ」
「こんな高くは飛べないよ、もうちょい右〜下〜」
「幽霊なのになんでこんな重ぇんだよ…」
「シツレーだな」
花子の足首を掴んで窓から下へぶら下げているのだが、幽霊のくせに重い。
太郎と足を持っているが、普通に人間の体重よりちょっと軽い程度だ。
「早くしろ…」
「悪いね、少年。大事そうなものだったからさ」
「君、そろそろ気がついたら？それ」
太郎が片手を離してオレを指差した。
「何をだよ、ってしっかり持て、花子落ちるだろ！」
「はいはい」
両手で握り直したのを確認してから考える。
______やっぱこいつらが悪い怪異とか思えねーよ、輝兄…。
いい怪異なんて存在しない？ホントにそうなのか？
輝兄だって知らないだけで、数は少ないかもしんねーけど…中にはいい怪異だって…。
突風が吹いて、花子の体が大きく揺れた。
その拍子に取ろうとしていたものも飛んだようで、それを取ろうとバランスを崩した。
オレの手から足首がぐらりと抜ける。
「え？」
手が、離れた。
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ほのか - やばい。私の好みにどんぴしゃり！ (2020年8月4日 9時) (
レス) id: ef884c23cc (このIDを非表示/違反報告)
?返事がない、筆記試験終了の安心で寝ているようだ(プロフ) - ひえっ、めっちゃ細かく考えられてる、すげぇ… (2020年2月15日 8時) (レス) id: e085487720 (このIDを非表示/違反報告)
すばる - 乾 巽さん» ですよね!!うぅ〜......土籠先生... (2020年2月5日 17時) (レス) id: f38b18c5a9 (このIDを非表示/違反報告)
乾 巽(プロフ) - すばるさん» そうなんですか…いきなりログインできなくなる系困りますよね (2020年2月2日 17時) (レス) id: a83f0b56fb (このIDを非表示/違反報告)
すばる - 乾 巽さん» わああ!!ありがとうございます!!!それがですね、設定ってどこぞや?と思って血眼で探したらログインしないと出てこない系でした...Wii Uなんで、前ログインできてたんですけど何故か去年の夏からログイン出来なくて...ぴえん(；ω；) (2020年2月2日 17時) (レス) id: f38b18c5a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乾 巽 | 作成日時：2020年1月19日 11時
