花子くんと太郎さん ページ13
「まぁ途中から怒ってる演技が楽しくなって調子乗ったけど。
金魚姫との縁も別に怒ってないよ。花子くんが金魚姫を助ける為にやったことなんだから」
花子くんは太郎さんが大好きだ。
絶対に許してくれると信じている。
太郎さんも花子くんが大好きだ。
全てを許してしまうほどに。
それが強く分かって、あぁ、２人は不思議な縁を持ってるんだ、と思った。
普通の恋人同士のようで、どこか違う。
束縛はしないけど依存してるみたい、と思ってしまった。
多分どちらかが消えてしまったら、気が狂うんじゃないかと思うくらい。
「…A！」
入り口に身を潜めていた花子くんがダッシュで駆けてくると太郎さんに思いっきり飛びついた。花子くんより背の高い太郎さんはそれを受け止めると頭を軽く撫でた。
「ごめんね、花子くん。いじわる言って」
「んーん、わがまま大歓迎。何でも聞いちゃう。
_______でも口きかないのは無し」
「分かった」
なんだか子供っぽい花子くんに、大人びた太郎さん。
おねショタっぽいなぁ、なんか。
太郎さんはしおりのことは許してるみたいだけど、本当にお気に入りだったんだろう。
代わりになるもの、何かあげられないかな。
「太郎さん、私しおり買ってこようか？
猫とピアノのしおりはないかもしれないけど、可愛いやつ探してくるから」
「嬉しいけど…良いの？」
「うん、可愛いしおりって気分上がるもん。
私もお揃いで買おうかなぁ…」
「あ、じゃあ。
隣の女子トイレの三番目、水タンクの後ろにお財布をガムテープで貼ってあるからそれ使って。
私が生きてた時にへそくり隠してたの」
そんなことしてたの？
太郎さんと花子くんと一緒に女子トイレに戻り、裏に手を入れるとべりべり、と劣化したガムテープがあっという間に千切れた。
黒い巾着袋がちゃりん、と鳴った。
巾着を開けると、数枚の紙幣と硬貨がでてきた。
どちらも何代も前のお金だ。
２人がすごく昔に生きていた人間なんだということが感じられて、不思議な感じがした。
「貨幣コレクターの先生いるでしょう？ほら日本史の、あの先生なら買ってくれると思う」
因みにその日、日本史の先生にお札を見せたら仰天された。
発行枚数が少なかった年のお札だったとかで、他の先生には内緒だよ！と五千円と交換してくれた。
めちゃくちゃ喜んでた。
「それにしても、２人の実年齢って…」
「怪異に実年齢を聞くのは野暮ってものだよ、ヤシロ」
そうかもだけど。
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ほのか - やばい。私の好みにどんぴしゃり！ (2020年8月4日 9時) (
レス) id: ef884c23cc (このIDを非表示/違反報告)
?返事がない、筆記試験終了の安心で寝ているようだ(プロフ) - ひえっ、めっちゃ細かく考えられてる、すげぇ… (2020年2月15日 8時) (レス) id: e085487720 (このIDを非表示/違反報告)
すばる - 乾 巽さん» ですよね!!うぅ〜......土籠先生... (2020年2月5日 17時) (レス) id: f38b18c5a9 (このIDを非表示/違反報告)
乾 巽(プロフ) - すばるさん» そうなんですか…いきなりログインできなくなる系困りますよね (2020年2月2日 17時) (レス) id: a83f0b56fb (このIDを非表示/違反報告)
すばる - 乾 巽さん» わああ!!ありがとうございます!!!それがですね、設定ってどこぞや?と思って血眼で探したらログインしないと出てこない系でした...Wii Uなんで、前ログインできてたんですけど何故か去年の夏からログイン出来なくて...ぴえん(；ω；) (2020年2月2日 17時) (レス) id: f38b18c5a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乾 巽 | 作成日時：2020年1月19日 11時
