願いごと ページ2
「怪異になりたい？…俺みたいな七不思議になりたいってこと？」
「それとは違う。
七不思議は七つだけでなくてはならない、
それ以上でもそれ以下でもあってはいけない。
七不思議は七つだからこそ不変的な怪異たりえる。
怪談は七不思議として語られるからこそ広まり、恐れられる。それが八つになったら拍子抜けしてしまう」
一定の影響力を持つ七不思議という存在は、七つであるからこそその影響力を発揮するのだ、と言われた。
「何で怪異になりたいの？」
その質問に、シチサンは淡々と答えた。
「噂で息づき半永久的に学園に存在する怪異になって、ずっと
この場所がすごく好きだから」
「学校が好きなの？怪異になったら友達には見えないし話せないし、“こう”なるよ？」
彼女の胸元に手を伸ばし、すぅっとすり抜けさせて見せた。肉体を持たない、彼岸の存在になるということはこういうことだ。
きっと何十年も、１００年だって過ごすのだ。
友達は先に寿命を終え、自分を知る者が居なくなったとしてもここに縛られる。
「友達はいないから。
私が好きなのは、この場所。空気とか、挿し込む日差しとかそういうものがすごく落ち着く」
「あぁ…なるほどね。
シチサンはかもめ学園の持つ磁場と波長が合ってるんだ。ここには怪異…七不思議がいるからね。
他の学校とは違う磁場がある。
少しが霊感がある人は「なんかここ気持ち悪い」とか「ちょっと寒い」って感じるんだけどね。
ごく稀に磁場と波長が合って、ひどく惹かれたり落ち着きを感じる人がいる。この学園自体がシチサンのパワースポットになってるんだよ」
見たところ霊力はあんまり無さそうだけど、家系そのものの守護力が強いらしい。俺を呼び出せたのは寿命が近いからだろう。
あと一年以内にシチサンは死ぬ。
「願いごとは、怪異になりたい、でいいんだよね？
代償は願いに比例する、怪異になるなんて大きい願い、何が代償になることか。
本当にその願い叶えたい？」
“怪異になる”なんて大きな願いごとを叶える道具は一応ある。俺が持っている中で一番強力で、一番性格の悪い道具。
シチサンは口の両端を持ち上げて微笑んだ。
「貴方みたいな怪異とお喋りできるなら、とても居心地が良さそうだもの」
「__________！」
ゆるりと細められた黒目に見つめられ、少しどぎまぎする。
俺が見たシチサンの最初の笑顔は、結構綺麗だった。
「_____わかった。君の願いを叶えよう」
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ほのか - やばい。私の好みにどんぴしゃり！ (2020年8月4日 9時) (
レス) id: ef884c23cc (このIDを非表示/違反報告)
?返事がない、筆記試験終了の安心で寝ているようだ(プロフ) - ひえっ、めっちゃ細かく考えられてる、すげぇ… (2020年2月15日 8時) (レス) id: e085487720 (このIDを非表示/違反報告)
すばる - 乾 巽さん» ですよね!!うぅ〜......土籠先生... (2020年2月5日 17時) (レス) id: f38b18c5a9 (このIDを非表示/違反報告)
乾 巽(プロフ) - すばるさん» そうなんですか…いきなりログインできなくなる系困りますよね (2020年2月2日 17時) (レス) id: a83f0b56fb (このIDを非表示/違反報告)
すばる - 乾 巽さん» わああ!!ありがとうございます!!!それがですね、設定ってどこぞや?と思って血眼で探したらログインしないと出てこない系でした...Wii Uなんで、前ログインできてたんですけど何故か去年の夏からログイン出来なくて...ぴえん(；ω；) (2020年2月2日 17時) (レス) id: f38b18c5a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乾 巽 | 作成日時：2020年1月19日 11時
