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Aside
脳無の最後の１体の肩関節を外し、後ろ手に拘束して転がした。既に２体はホークスが捕らえてくれている為、実質７体を捻り上げ拘束した。
あとは黒の脳無１体だ。
あの１体だけ別格の強さがある。白とは違う、使い捨てではない筈。必ず回収しにくる。
今まで出現した脳無とはレベルが違う。
頭上を見上げると、上空でまばゆい光が放たれた。
熱風が吹き荒れ、煙が晴れると燃えかすになった脳無が落下してきた。エンデヴァーと共に。
少し離れた場所に落ちたため、そちらへ向かおうと大通りに出ると、いきなり青い炎がぐるりと一帯を丸く取り囲んだ。
「！」
青い炎、蒼炎使い、荼毘だ。
脳無の回収に来たのだ。
地元ヒーローがたじろぐ隣を歩き、炎の壁へと足を進める。
「なんだ、青い炎？」
「エンデヴァーじゃないぞ！？」
「おい、あんた！離れろ、燃えちまうぞ！」
制止の声を耳に止めず炎の壁に近寄り、パッと走って壁を突っ切った。流石は超耐火繊維、多少焦げただけで火もついていない。
驚いて振り向いた荼毘が乾いた笑いを浮かべた。
「あの時のバケモン女…なんでこんなとこにいるんだ？」
「見た目的にバケモンはどっちって話ね」
その瞬間、氷の弾丸が降り注いでアスファルトを叩いた。顔をあげると、見覚えのある黒喪服が立っていた。
葬儀屋だ。にこりと微笑み、私に悪態をついた。
「荼毘に嫌なこと言わないで下さいよ。
私の大事な人なんだから」
「それは失礼。
でも、それはお互い様でしょう？」
そっちだって廻の腕を奪ったのだ。私と葬儀屋が静かに睨み合っている間に荼毘はエンデヴァーとホークスに向き直った。戦おうとするホークスに、荼毘は笑った。
「勘弁してくれよ…そこの脳無を取りに来ただけなんだ。俺が勝てる筈ねぇだろ、満身創痍のトップ２相手に、よ！」
蒼炎を生み出そうとした瞬間、飛び込んできた蹴りで炎がかき消された。
「ニュース見て“跳んで”きたぜ！面白ぇことになってんな、エンデヴァー！ホークス！
てめぇ連合だな、蹴っ飛ばす！」
ミルコだ。荼毘も葬儀屋も残念そうな表情になり、葬儀屋はパッと駆け出すとエンデヴァーの元に向かった。それを追おうとして思い切り転ぶ。
「？！」
足を見ると、氷の足枷がアスファルト一帯に凍りつけられている。氷の弾丸を集めて太い足枷にしたのだ。
しまった。
動きを止める強固な拘束を解く程の筋力は私には無い。壊せない。
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乾 巽(プロフ) - 諸行無常さん» すっきりしてもらえて良かったです！テンション上がってて今冷静になりましたw (2020年1月31日 20時) (
レス) id: a83f0b56fb (このIDを非表示/違反報告)
諸行無常(プロフ) - 全然気づいてなかったです！時系列どのあたりなんだろうって気になってたのでスッキリしました！ (2020年1月17日 23時) (レス) id: eaf6a162a2 (このIDを非表示/違反報告)
乾 巽(プロフ) - 澪さん» やったあ！仲間ですね！ (2020年1月17日 23時) (レス) id: a83f0b56fb (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 私も氏子さんのもしかしてと思ってたので仲間がいてうれしいです (2020年1月17日 23時) (レス) id: 75338ea4b0 (このIDを非表示/違反報告)
乾 巽(プロフ) - BT21 さん» ありがとうございます！オバホにどうしても幸せになって欲しくて…！辛さを乗り越えハピエンに辿り着けるよう更新頑張ります！ (2020年1月16日 5時) (レス) id: a83f0b56fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乾 巽 | 作成日時：2019年12月30日 3時
