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まずはカフェロワイヤル。コーヒー(今回は時間が無いのでインスタント)をカップに注ぎ、そのカップの淵に引っ掛けのついたスプーンを橋のように乗せ、さらにそのスプーンに角砂糖を乗せる。棚から出したブランデーをスプーンからこぼれない程度に角砂糖にかける。
『これはここからが綺麗ですよ。照明を少し落としていただいていいですか?』
「?お、おぉ。」
明かりを少し落とすとAはマッチを取り出した。火をつけると角砂糖に近づける。するとふわりと青い火が灯った。じわじわと角砂糖を溶かしてゆく青い火をしばらく見つめる。そしてある程度角砂糖が溶けたところでコーヒーにそれを混ぜ鬱先生に渡した。
『これがカフェロワイヤルと言われるものです。カクテルでもありますよ。』
大人な感じがしてぴったりなのではと提案をする。次のロシアンティーの準備をしようとポットに手を伸ばしたところでまた力強く肩を掴まれた。
「ありがとう…!こんな親身になって相談乗ってくれたんの初めてや…!」
『えぇ、そんな大げさな…!』
「いやほんまありがとう!これなら今の彼女に振る舞えるわ!ありがとう!」
終いにはハグをされてしまった。結局カフェロワイヤルを振る舞うことにしたらしく必要な道具とかを教えてメモを渡すと今度は涙を浮かべながらハグをして厨房を後にして行った。
ここの人達はみんな嵐のような人たちばかりだなぁなんて思うAだった。
後日の夜ウキウキとした表情で出かけていった鬱先生は、帰ってきた時には頬に紅葉をつけていた。話を聞くとこれをAに教わったということをつい話しすぎたらしく、ホ . モ野郎だと怒鳴られ追い出されたらしい。
------あとがき--------
序章を除いたら今のところ一番長くなってしまいましたね。
今頃ではあるのですがたくさんのお気に入りやコメントありがとうございます!
ちょっと最近忙しくてすぐにお話載せられなかったんですがもう少し早くできるように頑張ります…。
あともう一作品書こうとしてるんですがそれも出せたらいいなと考えてます。
ここまで読んで下さりありがとうございます。
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タブン優しい鬼さん - 8話オスマンのセリフ。「ほんま?!じゅあお願いするめう〜」←ン?!じゅあ?じゃあじゃないんですか? (2017年5月25日 18時) (レス) id: 2a1f9e77ff (このIDを非表示/違反報告)
ミミック - 夜中に見るんじゃなかった…文章だけでも美味しそうです作者様のペースで、体調がよくて!時間が空いてて!気分が乗ったら!更新頑張ってください笑 (2017年5月17日 1時) (レス) id: 538187bfc9 (このIDを非表示/違反報告)
46猫 - またまたお久しぶりです。更新早速見に来ました(笑)一日に一度は目を通してしまう作品なので更新されていてとても嬉しかったです。これからもあなたのことを応援し続けます。しつこいファンだなと思ってくれたらいいです(笑) (2017年5月6日 14時) (レス) id: 22100487fd (このIDを非表示/違反報告)
マグネシウム(プロフ) - 46猫さん» お久しぶりです!何度も読んでくださってありがとうございます…!更新止まってしまっていて申し訳ないです…ちょこちょこ書いてはいるのでいつかあげます笑国語力に関してはあまり高くはないです。本当に笑応援ありがとうございますこれからもよろしくお願いします! (2017年4月5日 19時) (レス) id: 749a60bb54 (このIDを非表示/違反報告)
46猫 - お久しぶりです。飽きずに何度も読み返してしまっています(笑)メンバー一人一人に合った内容で本当に面白いです…!!マグネシウムさんは国語力が高いのでしょうか?勉強間際の休憩としてまた読みにきます!これからも頑張って下さい(≧∇≦) (2017年4月5日 1時) (レス) id: 90628d5693 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マグネシウム | 作成日時:2016年12月28日 0時