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『さてと、そろそろ夕食の準備の入ったほうがよさそうですね。』
初日に頼まれたスイーツも出し、夕食のメニューも決まっていたため比較的ゆったりと時間を過ごせたAは準備を始めようと袖を捲り上げた。が、それと同時にすごい勢いで食堂の扉が開かれた。
「あかん!腹減った!Aさん突然やけどなんかない!?」
『…コ、コネシマさんでしたか…びっくりさせないでください…。』
心臓にとても悪い登場の仕方をしたのは所々に擦り傷をこさえたコネシマだった。スマンスマンと謝りながらAのいる厨房の方へと近づいてくる。
「いやぁ〜シャオさんと対人訓練しとったら腹減ってもうてなぁ、軽くでええんやけどなんかあったりせぇへん?」
『出せるものといえば…グルッペンさん達にお出しした洋梨のタルトくらいかと…あとは…お出ししていいのか…』
「あ〜俺あんま甘いの得意やないねん…でもその言い方やと他にもなんかあるんやな?」
Aは渋々冷蔵庫に保存していたものをとりだした。それはタルトのようではあるがグルッペン達が好きそうな甘い果実などはのっておらず、むしろ野菜などが黄色い生地に包まれていた。
「これって…」
『キッシュですよ。タルトを作る時に自分の分の昼食をと思ってついでに一緒に作ったんです。それの余りなのでお出しするには粗末なものかと思ったんですが…。』
「ええやん!一切れくれへん?」
そう言われたので、Aはキッシュを一切れ皿に盛り温めなおしてからコネシマに差し出した。
『はい、どうぞ。』
「ありがとうなぁ」
一応と思ってフォークも一緒に渡したがコネシマは手で生地部分をつかみ豪快に頬張った。しばらく口を動かしていると口の中に入っていたものを飲み込み、さらにキッシュを頬張り口の中をいっぱいにしてキッシュを食べ終えた。
幸せそうに食べ終わらせるとニカッとAに向けて笑った
「うまかった!ごちそうさん!」
『お粗末様でした。』
------あとがき--------
ちょっと遅くなりましたすみません…。
想像以上に難産になってしまったコネシマ編はキッシュでした。
最後にごちそうさまとお粗末様を言っていますが海外にはこの文化もないので英訳するとなると多分センキューくらいなんでしょうね。
遅いうえに短くなってしまいすみません…
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タブン優しい鬼さん - 8話オスマンのセリフ。「ほんま?!じゅあお願いするめう〜」←ン?!じゅあ?じゃあじゃないんですか? (2017年5月25日 18時) (レス) id: 2a1f9e77ff (このIDを非表示/違反報告)
ミミック - 夜中に見るんじゃなかった…文章だけでも美味しそうです作者様のペースで、体調がよくて!時間が空いてて!気分が乗ったら!更新頑張ってください笑 (2017年5月17日 1時) (レス) id: 538187bfc9 (このIDを非表示/違反報告)
46猫 - またまたお久しぶりです。更新早速見に来ました(笑)一日に一度は目を通してしまう作品なので更新されていてとても嬉しかったです。これからもあなたのことを応援し続けます。しつこいファンだなと思ってくれたらいいです(笑) (2017年5月6日 14時) (レス) id: 22100487fd (このIDを非表示/違反報告)
マグネシウム(プロフ) - 46猫さん» お久しぶりです!何度も読んでくださってありがとうございます…!更新止まってしまっていて申し訳ないです…ちょこちょこ書いてはいるのでいつかあげます笑国語力に関してはあまり高くはないです。本当に笑応援ありがとうございますこれからもよろしくお願いします! (2017年4月5日 19時) (レス) id: 749a60bb54 (このIDを非表示/違反報告)
46猫 - お久しぶりです。飽きずに何度も読み返してしまっています(笑)メンバー一人一人に合った内容で本当に面白いです…!!マグネシウムさんは国語力が高いのでしょうか?勉強間際の休憩としてまた読みにきます!これからも頑張って下さい(≧∇≦) (2017年4月5日 1時) (レス) id: 90628d5693 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マグネシウム | 作成日時:2016年12月28日 0時