第二話 ページ4
*イアside
初にお目にかかります、イアと申します。
今日、ボクは１４歳になりました。
魔法少女歴、一年。長かったような、短かったような……。
こうして一年を振り返ると、あの日のことを思い出します。
ボクが魔法少女になって一日目のこと―――。
『よよよ、よろしくお願いします！』
「あはは、イアちゃん。そんな硬くならないでいいわよ？
わたしたちが一緒だからね」
「僕たちは今日から命を預け合う仲間だ。もっと肩の力を抜いていいぜ？」
『はいっ！ ありがとうございます』
ボクみたいな新人にとっては、先輩はとても心強いものです。
桜色の髪をツインテールに結っている先輩は、
ボクに向かって包み込むような優しい笑みを浮かべました。
「わたしはアリア。あなたの二年先輩だわ。
こっちはリック」
今度は男の先輩が爽やかな笑顔で右手を差し出してきました。
「よろしくな、イアさん。
よかったらメアド教えてｋ……」
「おだまりなさい！？ あんたは可愛い子だと、すぐにナンパする癖があるんだから！」
アリア先輩とリック先輩は幼馴染で、とても仲が良いのです。
正直、ボクがココにいるとお邪魔な気もします。
「イアちゃんの武器は弓だったけ？」
『はい。破魔弓矢『アラギ』です』
「それは丁度よかったわ。
わたしの武器は大鎌『キリエ』で、リックは聖双剣『ディデュモイ』。
二人とも近距離攻撃だったから、遠距離攻撃できる人が欲しかったの」
アリア先輩はヒマワリのような明るい表情をしました。
「では早速、パトロールに行こうか！」
リック先輩を先頭に、ボクたちは町の見回りに出発しました。
『北町、異常なしでした』
「おーけー、こっちも特に異常はなかったぜ」
「東町の一角にゴミが散乱していたから片付けておいたわ。
カラスか何かがあさったのでしょうね」
『……他に仕事はありますか？』
「う〜ん。今日のところは見回り以外は依頼がなかったからね〜」
「ま、世界は今日も平和だということだ！」
リック先輩が腕組みをして頷いて言いました。
と、そこへ……
「お姉さんたち、魔法使いなの？」
いつの間にか、ボクたちよりもほんの少し年下ぐらいの女の子がそこにいました。
ポニーテールにしばった紅い髪がきれいな子です。
「そうだけど……」
リック先輩は困惑した表情でボクたちのほうを見やりました。
女の子は言いました。
「じゃあ、あたしと勝負してくれる？」
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入野MIURIN（みゆりん） - 瑠璃猫さん、初コメありがとうございます！ いえいえ、私の更新ペースは気まぐれですので(^^；)更新、頑張ります！ 感想ありがとうございます(*'▽') (2018年5月24日 0時) (
レス) id: 9bf8fe644d (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃猫 - わぁい！初コメ！あ、新作おめでとうございます！！凄く面白かったです！更新ペース早くてうらやましい……更新、頑張って下さい！ (2018年5月23日 21時) (レス) id: 0fafa6dcb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：入野MIURIN（みゆりん） | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miurin-irino/
作成日時：2018年5月20日 1時
