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漆話 ページ8

”化け物“そう言われた時、一瞬だが童磨の顔が曇った。

美津子はもう息をしておらず、そんな彼女の遺体を美味しそうに童磨は食べた。

「俺の事を好いているんじゃなかったのかなぁ。化け物だなんて傷付いちゃうよ、ハハ」

その言葉を、誰かが聞くことはなかった。







_________


注意 ここから少し痛々しい描写があります。


__________

同時刻 談話室






「あれ、今童磨に部屋の方からなんか聞こえた…?」

Aは悲鳴と共に鼻に入った血の匂いに嫌な予感を覚えた。自分だけしか気づいていないのか、ミツミは何もわからないようだった。

「どう…?」

「あ、教祖様のこと…です…!」

「そうなんですか。名前まで教えてもらっていらっしゃるなんてお二人は親密な関係なんですか?」

「親密というのかはわからないけど仲はいい方だと思います…!」

「そうなんですか…所でさとり様に一つ聞きたいことがあります!」

にこにことした顔で言うものだから、Aは少し期待してしまった。そのせいで余計に、彼女に言われたことに動揺を隠せなかった。

(もしかして…友達になってくれるとか…)


「あなた、教祖様の養子になろうとしてますよね」

「…は」


鋭い目つきで睨まれる。Aは状況を理解できなくなっていた。
そんなこと、思っても見なかった。当たり前のことだ。

「わ、私教祖様とそういう事はないです」

「嘘つかないで!!!!」

頬に手がかざされた。瞬時に叩かれる、そう思い目を瞑った。パチン、と音は確かにしたのだ。なのに、何故か頬に痛みは感じなかった。その代わりに、鼻が焦げるような強烈な血の匂いがした。
恐る恐る目を開くとそこには血だらけの手でミツミの手を掴んでいる童磨がいた。

「きょ、教祖様…」

「親と子は似るって本当なんだねぇ。確証がないのに勝手に勘違いして、人の話も聞かないで。」

骨の折れる音がした。強く握られたミツミの腕は、腫れ上がっていた。

「いたいぃぃ!!!!」

「童磨、やめて…」

まさに地獄絵図だった。
片手には美津子の頭を。もう片方にはミツミの腕。

Aは絶句した。童磨の雰囲気がいつもと違かった。

けれど、彼女の頭の中は

くる途中誰かに見られなかったのかな、なんで美津子さんが。ミツミちゃん、なんで。

そんなことばかりだ。頭が追いついていけるはずもなかった。

「っ……」

ミツミの腕が離されたと思ったら、彼女のその腹には童磨の手が刺さっていた。

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ひなどり。(プロフ) - まゆゆさん» まゆゆさんコメントありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです!!!! (2021年6月7日 12時) (レス) id: 92e267931c (このIDを非表示/違反報告)
まゆゆ(プロフ) - 黒死牟最高!!巌勝の姿超イケメン!!その黒死牟がぁぁぁ更に男らしく格好良い!!このお話好きだぁぁぁぁ!! (2021年5月21日 1時) (レス) id: b7969430ca (このIDを非表示/違反報告)
ひなどり。(プロフ) - 元気なオタクさん» うわああありがとうございます!!嬉しいです、黒死牟さん良いですよね!ありがとうございます! (2021年4月26日 9時) (レス) id: 92e267931c (このIDを非表示/違反報告)
元気なオタク(プロフ) - とっっっても面白いです!つい最新話まで読破してしましました・・・!私が書いている小説も、黒死牟さんメインなので、ここまで本人の再現度が高いひなどり。さん本当尊敬します!台本書きの夢小説、初めて見たので驚きました!更新頑張ってくださいね!応援します! (2021年4月25日 12時) (レス) id: ed77530e67 (このIDを非表示/違反報告)
ひなどり。(プロフ) - 紅ショウガ@ジャスタウェイ狂さん» 紅ショウガさんコメントありがとうございます!ワクワクしていただけるなんて嬉しい限りです!更新頻度増やせるように頑張ります!! (2021年3月18日 15時) (レス) id: 5e19aa7d03 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなどり。 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年10月19日 14時

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