【KH】無とつながった世界 (ページ6)

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世界の扉のカギページ6

「起きろー！！」

…と私は男の子に向かって叫んだ。
部屋に戻って何分か経ったけど、全く目を覚まさなかった。

……まさか死んじゃってる……訳ないよね
息してるし。きっと何か夢かなんか見てるんだ。

「ん………？」

あれ？起きちゃった。叫んで良かった…かな？

「やっと起きたー！全くもう…」

「……ご…ごめんカイリ」

寝ぼけてるのか、人違いをしたみたいだった。
友達の名前かな？私はカイリじゃない

「カイリって、誰？私はルナ」

「えっ？あれ、ここどこだよ……あ！俺の家は？島は？リク！カイリ！」

男の子はそう叫んでベッドから飛び起きた。
やっぱりこの子も私と同じ、住んでいた世界がなくなっちゃったのかな。

「あの…落ち着いて」

と、私が男の子に言うと

「全く、騒がしい奴らだ。本当に選ばれし者なのか？」

レオンが来た。そういえばこの子が目を覚めたら色々説明するって言ってたっけ。

「選ばれし者？」
「選ばれし者？」

私と男の子はそう同時に言った。
レオンはそれからキーブレードの事や世界中で起きている事を教えてくれた。
どうやら、キーブレードと言うのは選ばれた者しか使えないらしい。その条件は心が強いって言うことで、キーブレードを使っていると心の闇に反応して「ハートレス」と言う心無き者が湧いてくるらしい。

そして世界中にある鍵穴を閉めたり開けたり出来るらしい。今、世界中の鍵穴は開いていて、それを閉めなくてはいけないらしい。
全ての鍵穴を閉めればハートレスも出てくなくなるとレオンは説明してくれた。

最後に一つ。キーブレードは人を選ぶらしい。

私は少し興味を持ったが、男の子は「俺こんなのいらないよ」と、しょんぼりしていた。

レオンの話を聞き終えたところで、部屋に違和感を感じた。

「…この気配って……？」

思い出した。ハートレスだ……と、思い出した途端に部屋に数匹ハートレス達が現れた。

「ハートレス…！二人とも、任せるぞ。片付いたら1番街へ来てくれ。」
レオンはそう言って部屋から出ていった。

子供二人残して行くって…酷いような…？
まぁ、いいか。二人も居れば余裕かな？

「行くよ！えっと…？」

「あっ、俺ソラ！」

「ソラね！よし、パパッと片付けちゃおう！」

そう叫んで二人でハートレスを相手にした。
……結果。

ほぼ一瞬でハートレス達が消えた。