5 ページ10
◇
Aは怒っていた。
先ほど、Aは中庭で昼食をユウとグリムと一緒に食べていた。
その時、Aはユウたちが窓拭き100枚の罰則を科せられたことを知る。
しかも、その原因が幼なじみであり彼氏であるエースにあると知った。
ユウたちに深く謝罪し、放課後は自分も手伝うと言い足早に教室へと戻る。
そして教室に戻ったAは「あ、A〜」と暢気に手を振ってくるエースの腕を引いて教室から出る。
そして人がいない廊下の端にやってきた。
エースを壁に押しつけて逃げられないようにする。
「どしたの、積極的じゃん。そんなに早く2人きりになりたかった？」
『エース、私は怒ってるよ』
「そんな可愛い顔で怒られても怖くねーけど。なんで怒ってんの？」
『ユウくんとグリムにちょっかい出して、グレートセブンの像を黒コゲにしちゃったんだって？』
「ユウくん？あ、そっか。あいつAと同じ寮に住んでるんだったな」
『ユウくんに迷惑かけた分、ちゃんと窓拭きするんだよ？私も手伝うから』
「Aも手伝ってくれんの？ならさっさと終わらせてのんびりしようぜ」
怒っているAに対しエースはあまり反省していないようだ。
罰則終わったらオレの部屋来る？なんてことを言っている。
『もうっ、私怒ってるんだからね！』
「オレは怒ってるAの顔も可愛くて好きだけど、こっちのが好きかな」
『誤魔化してもダ…んんっ』
ダメ、と言おうとしたAはそれ以上言えなかった。
くるりとエースといた場所を交代させられ身体を壁に押しつけられる。
それと同時にエースの唇がAの唇を塞いでいた。
「ごちそーさん♪学校でするのもスリルあっていいね」
『もうっ、人に見られちゃったらどうするの……』
「オレたちラブラブなんです〜、ってとこ見せつけてやればいいじゃん。Aはオレとキスするの嫌い？」
『………その聞き方、ズルイ。嫌いなわけ、ない』
「嫌いじゃないならさ、まだしてもいいよね」
エースは舌舐めずりをしてAの唇にまたキスを落とす。
何度も何度も落とされるキスにAはエースの上着を握り受け止めていた。
2人の時間は予鈴の鐘が鳴るまで続いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 298人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ここ(プロフ) - 星猫さん» 星猫さんありがとうございます^_^ (2020年11月24日 17時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 続編おめでとうございます。 (2020年11月24日 13時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ミリアさん» ミリアさんお誘いありがとうございます^_^合作のお話、すみません、お断りさせてください。今何本も掛け持ちしている状態でして、どれかが終わるまでは合作などを考えていないのです。お誘いくださって本当に嬉しかったです、ありがとうございました…！ (2020年11月1日 18時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - あの、一緒に合作しませんか？ (2020年11月1日 18時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - いちごミルクさん» いちごミルクさんコメントありがとうございます！素敵と言ってもらえて嬉しいです！ (2020年10月28日 21時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ここ
| 作成日時：2020年10月17日 23時
