スケアリー・モンスターズ41 ページ43
◇
オンボロ寮の談話室にマレウスがいるという不思議な光景だが、ユウもグリムも特に気にした様子はなくAの準備した紅茶やお菓子を口にしていた。
「これは美味しいな。紅茶ともよく合う」
『お口に合ってよかった。これはマレウスがくれた茶葉で淹れた紅茶だよ』
「Aはこの紅茶は好きか？」
『うん、美味しくて飲みやすくて好きだよ』
「そうか、それならまた持ってこよう」
『ありがとう』
マレウスとAは優雅にティータイムを楽しむ。
その横ではグリムがマレウスのお菓子を狙っているのを必死に止めているユウの姿があった。
オンボロ寮の玄関が開き、疲れた顔をしたシルバーが入ってきた。
『シルバーくんおつかれさま』
「ありがとうA。親父殿に休んでこいと言われて来たが……お邪魔してもいいか？」
『うん、もちろんだよ。お茶の準備してくるから好きなところに座って休んでね』
「ああ」
Aに好きなところに座っていて、と言われたもののマレウスがいる手前座るのが躊躇われる。
立ち続けているシルバーにマレウスが声をかけて、ようやく彼はソファーへと腰を下ろした。
『シルバーくんも紅茶でよかったかな』
「ああ、すまない。これは……うまいな」
『よかった。おかわりあるから言ってね』
「ありがとう……………すー……」
『え、シルバーくん？』
ティーカップを机に置いたシルバーの目が閉じられ、ソファーへ背中を預けてあっという間に寝息を立てて眠ってしまった。
驚くAにマレウスが小さく笑う。
「シルバーのことは放っておいて構わない。疲れが出ていたんだろう、休ませてやってくれ」
「グリムより早く寝る人初めて見た」
「オレ様だってやろうと思えばもっと早く寝れるんだゾ！」
「なんでそこで張り合ってるんだよ……」
『ふふ、グリムは負けず嫌いだもんね』
Aはくすくすと笑いながらソファーに掛かっていたブランケットをシルバーの身体に掛け、マレウスの横に戻りティータイムの続きをする。
そのあと「いつまで休憩しているんだシルバー！！」と大きな声でセベクがやってきて、まだ寝惚けているシルバーを引きずって行った。
入れ替わるようにリリアがやってきて一緒にティータイムを楽しむのだった。
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ここ(プロフ) - いちごさん» わあ、いちごさんに好きと言ってもらえて嬉しいです〜^_^ (2020年12月12日 8時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 超すこだわ (2020年12月11日 21時) (レス) id: eba29568ac (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ゆゆさん» ゆゆさんありがとうございます！ 順位ってジャンルごとの順位だと勘違いしていたので、調べてみたら全作品からの順位でびっくりしちゃいました。これからも頑張ります！ (2020年11月29日 19時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - えっえっえっえっえっ一位おめでとうございます！！ (2020年11月29日 17時) (レス) id: 861ee0d781 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - Airis*.さん» Airisさんコメントありがとうございます！本編以外も読んでくださって光栄です！エースくん好き仲間が増えて嬉しいです〜^_^応援してくださりありがとうございます！ (2020年11月28日 7時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2020年11月25日 7時
