スケアリー・モンスターズ20 ページ22
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◇
「そう。地域のためにも、学園行事は気が抜けないんだ。ここ数年は有名人のヴィル先輩目的でお客さんの数も増えて、よりいっそう集客に期待が高まっている。それになにより……」
「なにより……？」
「「「自分の寮が1番すごかったと言われたい！！」」」
結局またそこに戻るのか、とユウはツッコミを入れ、ブレないエースたちにAはクスクスと笑っていた。
「ウチの学校のヤツら、みんなプライドが高すぎなんだゾ……」
「それぞれの寮が、寮生全員力を合わせてハロウィーンに取り組んでいる。お客さんに「あそこの寮はイマイチだった」なんて、言われたくはないだろ？」
「そーそー。これはメンツの問題だから……」
『あっ、フロイド後ろっ』
フロイドは背を向けているため気付かなかったが、小さな女の子が探し物をしているのか、キョロキョロと周りを見回しながら歩いていてフロイドにぶつかってしまった。
「あいたっ！」
『大丈夫？』
Aはぶつかった衝撃で座り込んだ女の子のそばに寄り添い身体を支える。
見たところ怪我などはしていなさそうだ。
「あっ、だ、大丈夫です……」
「うわっ、ちっちぇー！ 小魚にくすぐられたのかと思った」
「ひっ！ ごご、ご、ごめ……ごめ、なさ……っ！」
見下ろしてくるフロイドに怯えて女の子はAにしがみつく。
『大丈夫だよ、あのお兄ちゃん怖くないよ』と優しく声をかけるが女の子の震えは止まらない。
「フロイド、お前の背がでかすぎて子どもが怯えてるぞ」
「確かに、2倍くらい身長差のあるフロイド先輩に見下ろされたら、すげー迫力ありそうっす……」
「えーマジで？ ごめんごめん、しゃがめばいい？ ……んで、小魚ちゃん。よそ見しながら歩いたら危ないよー？」
フロイドが女の子の目線に合わせて座り込んだおかげで怖くなくなったようだ。
まだAにしがみついてはいるが、震えは止まっていた。
「ごめんなさい……。でも、あの……見つからなくて」
「もしかして、なにか探してるのか」
「お母さんとはぐれちゃった？」
「ううん、そうじゃなくて……スタンプラリーの台紙の提出場所ってとこ」
「あ、それならオレ知ってるわ。おいでよ、案内してあげる」
Aは女の子と手を繋いでフロイドの後を歩いていく。
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ここ(プロフ) - いちごさん» わあ、いちごさんに好きと言ってもらえて嬉しいです〜^_^ (2020年12月12日 8時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 超すこだわ (2020年12月11日 21時) (レス) id: eba29568ac (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ゆゆさん» ゆゆさんありがとうございます！ 順位ってジャンルごとの順位だと勘違いしていたので、調べてみたら全作品からの順位でびっくりしちゃいました。これからも頑張ります！ (2020年11月29日 19時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - えっえっえっえっえっ一位おめでとうございます！！ (2020年11月29日 17時) (レス) id: 861ee0d781 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - Airis*.さん» Airisさんコメントありがとうございます！本編以外も読んでくださって光栄です！エースくん好き仲間が増えて嬉しいです〜^_^応援してくださりありがとうございます！ (2020年11月28日 7時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2020年11月25日 7時
