スケアリー・モンスターズ36 ページ38
◇
◇
「お2人とも、お仕事をしっかりしてくださいね」
「おっと、ジェイドくん申し訳ないッス。これ運んでくるッス」
「オレも注文取ってこよ〜っと」
「…………フフ。ところでA」
『ジェイド？』
笑顔の圧でエースとラギーを仕事に戻らせるとキッチンに入ってきたジェイドはAの横に立つ。
「先ほどエースさんが仰っていたことは本当ですか？」
『エースなにか言ってた？』
「ええ、とても興味深いことを。エースさんとAがお付き合いをしている、と」
『えっ！』
Aの顔がボンっ、と一瞬で赤く染まる。
金魚のように口をぱくぱくとさせて、どう説明をしようか考えているようだ。
「そんな大切なことを僕に隠しているなんて、悲しいです」
『え、えっと……これには事情があって』
「どのような事情ですか？」
『今は、忙しいからあとででもいいかな？』
「いいえ、今聞かせてください。そこの貴方、Aが作っているものを代わりに作ってください」
「は、はい！」
「A、こちらへ」
手を引かれてキッチンの奥、食材や備品がある倉庫へと連れてこられたAは、入ってすぐ近くの棚に優しく背中を押しつけられた。
「A、どちらがいいか選んでください。自分から素直にお話をしてくださるか、手荒になりますが僕のユニーク魔法で真実を語るか。さあ、選んでください」
『ジェイド？ お、落ち着いて……？』
「僕の知らない間にAに彼氏ができた……これが落ち着いていられますか？ 落ち着くなど無理です」
ジェイドの目がギラリと光りAに近づく。
近づくジェイドの肩を押すがAの力が敵うはずもなく距離は縮んでいく。
『わ、わかった！ 全部話すから許してっ』
「はい、全て話してください」
Aが降参するとジェイドはニコリと笑う。
Aはこれまでのことを話し始めた。
「…………ふむ、なるほど。よくわかりました。Aの恋人のフリをエースさんがしているということですね」
『うん、そういうことです』
「事情はわかりました。ではキッチンへ戻りましょう」
笑顔を浮かべたジェイドに手を引かれてキッチンへ戻る。
ホールの手伝いをするためジェイドはそちらへと向かった。
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ここ(プロフ) - いちごさん» わあ、いちごさんに好きと言ってもらえて嬉しいです〜^_^ (2020年12月12日 8時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 超すこだわ (2020年12月11日 21時) (レス) id: eba29568ac (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ゆゆさん» ゆゆさんありがとうございます！ 順位ってジャンルごとの順位だと勘違いしていたので、調べてみたら全作品からの順位でびっくりしちゃいました。これからも頑張ります！ (2020年11月29日 19時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - えっえっえっえっえっ一位おめでとうございます！！ (2020年11月29日 17時) (レス) id: 861ee0d781 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - Airis*.さん» Airisさんコメントありがとうございます！本編以外も読んでくださって光栄です！エースくん好き仲間が増えて嬉しいです〜^_^応援してくださりありがとうございます！ (2020年11月28日 7時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2020年11月25日 7時
