アリアーブ・ナーリヤ60 ページ43
◇
「ひょいっ！ ほいほいほいっ！」
『グリム！？ ダメだよ、そんなことしたらっ』
「こんなに高そうな壺を割ったりしても、弁償なんて出来ないからね！？」
「壺の縁に乗ったらダメだよ！ そんなことしてると、悪いことが……」
「へへーんっ！ 悪いことなんて起きるわけないんだゾ〜」
Aたちの静止を無視し、壺の縁でぴょんぴょんと飛び跳ねるグリムは「A、見てくれっこんなこともできるんだゾ！」とジャンプをしながら回転を加える。
フィギュアスケートの選手のような華麗な3回転をしたグリムは壺の縁に着地したのだが、足を滑らせグリムの姿は壺の中に消えていった。
「うにゃにゃ！？」
『グリムっ！！』
「グリちゃんが、壺の中に落ちちゃった！ 川に落ちた時といい、期待を裏切らないねぇ」
「助けてくれ〜！ A、助けてくれぇ〜！」
『待ってて、すぐに出してあげ……っ、……マレウス？』
暗く狭い壺の中に落ちてしまったグリムを助けようとAが壺に伸ばしたのだが、壺に届く前にその手をマレウスが掴んだ。
「放っておけ。Aが注意をしていたにも関わらずあいつはそれを聞かず落ちた、自業自得というものだ。熱砂の国の人々が大切にしているものを馬鹿にした罰だろう」
「これに懲りて、もうイタズラするなよ、グリム」
「ぐぬぬぬっ……！ Aがダメなら……ユウっ、助けてくれぇ〜！」
「グリちゃん残念。ユウちゃんなら店主の人に迷惑かけてごめんなさい、って頭下げてるところだから助けてくれないよ」
「ユウ〜っ！」
壺の中からグリムがユウの名前を叫ぶが、ユウはそれを無視し、店主にひたすら頭を下げていた。
人柄の良い店主は「気にしなくてもいい」と言ってくれたのだが、謝罪の言葉だけではユウの気は収まらない。
せめてものお詫びとして小ぶりの壺を購入することにした。
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ここ(プロフ) - 美咲さん» 美咲さん、コメントありがとうございます(*^_^*)楽しんでいただけて嬉しいです！これからも楽しんでいただけるよう頑張ります✨ (2021年10月4日 21時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 素敵な作品ですね！いつも楽しく見させてもらってます！ (2021年10月4日 11時) (レス) id: 63ae0527ed (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 星猫さん» 星猫さんありがとうございますっ(*^_^*)ついに16本目に突入しました！ (2021年9月24日 23時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - タブレットで操作しています!続編おめでとうございます! (2021年9月24日 16時) (レス) @page1 id: 8c51e3f139 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年9月24日 16時
