バルガスキャンプ62 ページ8
◇
「Aが妖精に攫われそうになっただって……！？ セベク、そんなことがあり得るのかい？」
「……ない、とは言い切れない。博識なリドル先輩ならご存知だろうが、妖精にも人間と同じように様々な性格の者がいる。臆病な者、慎重な者、悪戯好きな者……ただ共通して言えることは、妖精は好奇心旺盛な者が多いということだ」
「好奇心旺盛だからといってAチャンを連れて行こうとするなんて、許されるはずがないっ」
「グッピーちゃんの言う通り。オレからA奪おうとするなんて……妖精って命知らずなんだねぇ。A、安心していいよ。今度近づいてきたらオレがからっからの雑巾みたいに絞めて上げてあげるから」
物騒なことを笑顔で言うフロイドだが、彼なら本当にやるだろう。
「妖精に手を出すなんてことはせず穏便に済ませろ、といつもなら言うところだが、今回は話が別だ。A、君に手を出すのなら俺も容赦はしない。安心してくれ、誰かを守ることには慣れている、必ず守ってみせるよ」
「心配すんな、こんだけの面子がいんだ。妖精だって出てこれねえよ」
『みんな……ありがとう……っ』
心配をかけて申し訳ない気持ちと、みんながいてくれる安心感からAの目から涙が零れ、ラギーの腕の中で静かに涙を流すAの頭をジャックは優しく撫でる。
「みなさんが課題で大変なのはわかっています。それでも、Aちゃんを守ることに協力してほしいんです。入学当初に比べて強くなれたとはいえ、僕は魔法が使えないから……」
「Aを守るのは当然だけどさー、マジカルペン没収されて魔法を使えねーのはみんな同じじゃね？ あとさあ、こん中でも小エビちゃんは結構強い方じゃん、自信持ちなよ」
「フロイドの言う通りだ。親父ど……いや、リリア様から鍛えられた俺にもお前が強いのはわかる」
「フロイド先輩……シルバー先輩……」
入学当初は事件に巻き込まれる度に、Aに守られることが多かった。
そんな自分は嫌だと鍛え始め、最初はデュースと走り込みをしていたが、そこにジャックが加わり、時間が合えばヴィルとも一緒に走るようになった。
ヴィルに投げ技や基礎的な護身術を習い、ジャックとはスパーリングをして己を鍛えた。
そんな自分の努力が認められていたと知ったユウは思わず涙が出そうになるが、ぐっと堪え
「はいっ！」
眩しい笑顔で頷いた。
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時間の止まったリス - バルキャンの妖精の男の子のイメージに何故か鏡◯レ◯くんが浮かんじゃいました(当時のリスがプ◯セカにハマっていたことからです) (2022年3月23日 9時) (
レス) @page3 id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 夢桜さん» 反応集ですか！それは読むのが楽しみです^ ^頑張ってください♪ (2021年8月4日 13時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - ありがとうございます！呼んでみてくださいね！ツ○ステの反応集？も作ってみたので、そちらもみてください！ (2021年8月3日 23時) (レス) id: f6c4d55ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 夢桜さん» 鬼○のお話を書かれているんですね！鬼○は私も大好きなので是非読ませていただきます(*^_^*) (2021年8月3日 17時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - はい！私の無理のないペースで頑張っていこうと思います！今、鬼○の刃の夢小説をかいているので、読んでみてください！ (2021年8月3日 13時) (レス) id: f6c4d55ff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年6月19日 21時
