バルガスキャンプ33 ページ28
◇
「……いまのことろはゼロだ。グリム、静かにしててくれよ？」
「しかたねーな。わかったんだゾ」
『グリムのお詫びにはならないかもしれないけど、私たちもお手伝いしよっか』
「うん、そうだね。ジャック、余ってる釣竿あったら貸してくれない？」
「ああ、いいぜ」
ジャックから2本の釣竿を借りたAたちは餌をつけると、デュースと同じように釣り糸を湖の中に落とす。
釣り糸を落として数秒後、一向に餌に食いつかない魚にグリムは早くも痺れを切らしていた。
「じーっと待ってるだけで魚が釣れるのか？ もっと釣り糸を本物の魚みてーに動かしたほうがいいだろ」
「グリム、釣りっていうのは待つことが大事なんだよ」
「待ってなんていられないんだゾ！ ユウ、オレ様に竿を貸してみろ！ お手本を見せてやるんだゾ！ ほら！ こうやってちょちょいのちょ〜いって……」
『あっ、グリムそんなに動かしたら……っ』
釣竿を激しく揺らし、魚が泳いでいるように見せるグリムの作戦だが、魚には逆効果のようでバシャバシャと水面を跳ねて逃げていってしまった。
「あ、魚が逃げちまった……」
「「「グリム！！」」」
「な、なんだよ。手伝ってやろうと思っただけなのに……ん？」
ユウとデュース、ジャックに怒りの表情で凄まれたグリムは目を逸らすと、逸らした先に何かを見つけた。
「オイ、湖を見ろ！ でっけー影なんだゾ！ Aの方に向かってねーか！？」
『え、あ……本当だ……きゃあっ！！』
「「A！！」」
「Aちゃん！！」
目で確認できる程の大きな影はAの釣り糸に吸い寄せられるように向かうと、釣り糸を強く引いた。
釣り糸を強く引かれ、竿を持っているAの身体は宙に浮く。
隣にいたユウが慌てて腕を伸ばし、Aの身体を抱きしめた。
ユウの後ろをデュースが、デュースの身体をジャックが支えAが湖に引き込まれないように足に力を入れて踏ん張っていた。
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ここ(プロフ) - ミコミコさん» ミコミコさん、コメントありがとうございます^_^セベクの純粋なところ可愛いですね…！ (2021年12月8日 8時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ミコミコ - セベクが可愛い…………(^^) (2021年12月8日 6時) (レス) @page12 id: f5d7639b7a (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 翡翠さん» 翡翠さん、まさかセリフを覚えてきたとは、Re:startのお話のでしょうか！？もしそうだとしたら凄いです…っ！！ (2021年7月25日 19時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - いやー、セリフ地味に覚えてきましたねw (2021年7月25日 14時) (レス) id: 34ae80e840 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 翡翠さん» 毎日1話…！もうセリフとかも全部完コピできちゃいそうですね…！応援本当に嬉しいです、ありがとうございます(*^_^*) (2021年6月18日 21時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年5月7日 12時
