358 ページ48
◇
ニヤニヤしながらAの肩を抱くエースにデュースは首を傾げる。どうやらエースの言った意味を理解出来ているのはジャミルだけのようだ。
「馬鹿なことを言っていないでさっさと中に入ろう。汗もかいているし……A、先にお風呂をもらってもいいか？」
『うん、もちろんだよ。エースたちは使ったことあるから場所わかるよね、案内してあげてね』
「へいへい」
先にお風呂に入ってもらう間にAは運んでいる途中だった料理をテーブルの運び、お皿やグラス、カトラリーをセットしていると、お風呂場からエースたちの賑やかな声が聞こえてきてAはくすりと笑った。
「随分と賑やかね」
『あ、ヴィルおかえりなさい』
「ただいま。あの子たちちょっとは静かにできないのかしら」
自分たちの寮ではないのに落ち着きがないわね、と小言を漏らすヴィルにAはくすりと笑う。
『ヴィルもお風呂どうぞ。みんなが終わったらご飯にしようね』
「ええ。……ねえ、A」
『ヴィル？』
ヴィルはAの頬を撫でながらなにかを言いたげな表情を浮かべる。Aはヴィルから目を離さずに静かに言葉の続きを待つ。
「アンタのその瞳には、アタシはどう映ってる？」
『ヴィルは……すごく頑張ってる。頑張りすぎてて、私心配だよ』
Aは柔らかく微笑むと踵を上げてヴィルの頭を撫でる。
「……人に頭を撫でられたのなんていつぶりかしら」
『あ、ごめん、いやだった……？』
「いやなわけないでしょ。アタシが疲れてると思ったら、またこうしてちょうだい。Aに触れられると不思議と疲れやストレスが消えていくわ」
『うんっ』
ヴィルが触れるのを許すのはAだけ。心地良い癒しにヴィルはAの細い腰を抱き寄せて目を閉じた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1414人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
なんか馴染んじゃってんなぁ…【ツイステ】
不運体質のゴーストバスター【レオナ・キングスカラー】
【ヒロアカ】【ツイステ】何度でも夢主がトリップしちゃった件について。Part.3
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛音 - えっ、ハッピーベアかわ…一家に一個欲しい位… (2022年7月25日 12時) (
レス) @page8 id: 7001d6b560 (このIDを非表示/違反報告)
kingismylover(プロフ) - ここさん» 確認できました！ありがとうございます｡ありがとうご (2021年10月17日 21時) (レス) id: 7f81985d43 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - kingismyloverさん» コメントありがとうございます。パスワードをメッセージに送らせていただきました。ご確認をよろしくお願いいたします。 (2021年10月17日 21時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
kingismylover(プロフ) - すみません､ツイステのr18の作品読みたいのですが､パスワードがどれかわかりません…！パスワードを教えていただけないでしょうか…？ (2021年10月17日 18時) (レス) id: 7f81985d43 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - Airis*.さん» 日曜日のロールキャベツ、今更になって理解しましたぁぁ！めっちゃ美味しそうでしたっ(*^_^*)こちらでもTwitterでもよろしくお願いします♪ (2021年2月17日 6時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ここ
| 作成日時：2021年1月20日 7時
