◇エース◇ ページ8
◇
「失恋して気分を晴らそうと映画観に来たんだけど、トラッポラとAちゃん見つけちゃってこうなったってわけ」
『そうだったんだ…あれ、私の名前…？』
「知らないわけないでしょ！A・ドリーミィ！女優レイチェル・ドリーミィの1人娘。5歳の時ヴィル・シェーンハイトと撮った写真は奇跡の1枚としてその写真集は今でも重版されているわ」
『あ、そんな前の事を知ってるんだね』
「A・ドリーミィのファンなら当然よ！あっ……」
『ファン？？』
どうやら口が滑ったようで顔を真っ赤にして背を向ける少女。
ボーイッシュな女の子が面白そうにそれを見ていた。
「あはは、自分から暴露してんじゃん。こいつさ、トラッポラも好きだったけど、あんたの大ファンなんだよ」
『そうなんだ…？ありがとう、でいいのかな』
「っう…！！なによこの素直さ！自分に絡んできた相手にお礼なんて言う！？」
「Aちゃん面白いね〜。良かったらマジカメの番号教えてよ」
『うん、いいよ！』
「そこ、抜け駆けするんじゃない！あ、あたしも交換してあげても…いいわよ」
少女はAに向けてスマホを差し出す。
画面に表示された番号をAは確認すると友達になる許可ボタンを送る。
少女のスマホから可愛らしい効果音が聞こえた。
友達登録できたようだ。
『これからよろしくね、えっと…』
「フローリアよ！こっちのはクロエ」
「ども、クロエです。改めてよろしく」
『フローリアちゃんにクロエちゃんだね、よろしくね！』
「おーい、待たせて悪い……って、え？？」
2人に笑顔をAは向ける。
そこにエースがパンフレットを買って戻ってきた。
「よっ、トラッポラ」
「は？なんでお前らいんの？」
『友達になったんだよ。ねー？』
「ねー、Aちゃん」
「よくわかんねーけど、なんか変なことAにしてない？」
「するわけないでしょ！」
「いや、あんたは壁ドンしてたよね」
『女の子に壁ドンされるの初めてだったからびっくりしちゃった』
「なにしてんだよ…まあ、Aが楽しそうならいいけど。そろそろ行こうぜ、予約してたレストランの時間になる」
『それは行かないとだね。じゃあ2人ともまたね！』
「じゃあな」
エースとAは仲良く手を繋ぎながら人混みへ消えて行き、その後ろ姿を2人は見送った。
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ここ(プロフ) - いろはさん» いろはさんコメントありがとうございます！はまってもらえて嬉しいです！これからも楽しんでもらえるよう頑張りますね♪ (2020年9月30日 22時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
いろは - めっちゃはまりました!!!頑張ってください!) (2020年9月30日 18時) (レス) id: cd5f27ba6c (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ゆゆさん» ゆゆさんコメントありがとうございます(*^^*)ガキッポラ書いちゃいました〜 (2020年9月28日 19時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - エース・ガキ・トラッポラ尊いです (2020年9月28日 17時) (レス) id: 861ee0d781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2020年9月28日 16時
