◇レオナ◇ ページ42
◇
「偶然にも俺は王子なんだ」
『ん？うん、知ってるよ？』
「その俺と恋に落ちればお前の憧れってもんも叶うんじゃねぇか？」
『レオナ、と私が…？』
「そうだ。Aと俺」
『………………………………』
ボンっ
レオナの言葉を理解したAの顔が真っ赤に染まる。
ぱくぱくと口を開いたり閉じたりして動揺しているようだ。
『そっ、そんな…私なんてレオナに相応しくないっていうか…』
「あ？俺がお前がいいって言ってんだ。誰がどう言おうが関係ねぇ」
『それはそうだけど…』
「それにA以外俺に相応しい女はこの世のどこを探してもいない」
『レオナ…』
「いいか、1度しか言わないからよく聞いとけよ。お前が好きだ」
レオナの真剣な目にAは逸らすことができない。
Aを逃さないように腰に回る腕。
これは覚悟を決めるしかなさそうだ。
「この俺にここまで言わせておいてお前はどうなんだよ」
『〜っ！』
「うおっ」
Aはレオナの身体を押してその上に馬乗りになる。
『1回だけなんてやだ、もっと言って……？』
「……ハハハッ、可愛いヤツだな、お前は。いいぜ、何度でも言ってやるよ。俺が好きなのはAだけだ」
『私も、レオナが好きだよ』
「俺だけ何度も言うのは不公平だと思わないか？」
『………』
レオナがくつくつと笑いながらAを煽る。
煽られたAはレオナの身体に乗ったまま笑顔を浮かべた。
そして小さな声で気持ちを伝える。
『好き、レオナが大好き』
小さな声でもはっきりとレオナに届いた言葉。
レオナは愛おしい彼女を抱きしめて転がる。
「叶ったじゃねぇか、お前の憧れも」
『レオナが叶えてくれたね。レオナ、大好きだよ』
「馬鹿。俺の方が好きに決まってんだろ。……このまま寝るか」
『良い天気で気持ちいいもんね。お昼寝しよっか』
気持ちを伝えあい微笑み合う2人。
愛しい彼女を腕に抱いてレオナは眠りにつくのだった。
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ここ(プロフ) - いろはさん» いろはさんコメントありがとうございます！はまってもらえて嬉しいです！これからも楽しんでもらえるよう頑張りますね♪ (2020年9月30日 22時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
いろは - めっちゃはまりました!!!頑張ってください!) (2020年9月30日 18時) (レス) id: cd5f27ba6c (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ゆゆさん» ゆゆさんコメントありがとうございます(*^^*)ガキッポラ書いちゃいました〜 (2020年9月28日 19時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - エース・ガキ・トラッポラ尊いです (2020年9月28日 17時) (レス) id: 861ee0d781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2020年9月28日 16時
