出会い ◇リーチ兄弟◇ ページ32
◇
「んじゃ、オレも行ってくるっす」
「エースくん、あとでおじさんと釣りをしような」
「ハイッ」
「僕、エースくんみたいな息子がほしいな」
「あら。じゃあエースくんには頑張ってもらわないとね」
浮き輪を持ってAの元に走るエースを見ながら言うAの両親。
エースのAへの気持ちを知っている分、エースのことが可愛いようだ。
「ほら浮き輪」
『エースありがとっ』
浮き輪を受けるとAは腰に巻いていたパレオを取る。
パレオを取るとスラリと伸びた白い足が露わになり、エースは思わず見入ってしまう。
「そ、そういや日焼け止めは塗ったのかよ」
『うん、もう塗ったよ。今日天気いいから日焼けしちゃいそうだね。エースは？まだなら塗ろうか？』
「いや、自分で塗るからいい。それ置いてくるからあんまり遠く行くなよ」
『うんっ』
エースはAの巻いていたパレオを受け取り荷物が置いてあるパラソルまで戻り、素早く日焼け止めを塗ると、浮き輪でぷかぷかと浮いているAの元に泳いでいくのだった。
「すっげー、海の底がはっきり見える」
『綺麗な海の証拠だね』
「ここを背景に写真撮ろうぜ」
『うんっ』
顔を寄せて写真を撮る2人。
満足のいく写真が撮れたようで水着のポケットへスマホを収めた。
『エース、あそこの岩場まで競争ねっ』
「いいぜ、負けねーからな！負けたらかき氷奢りで」
『いくよ、よーい、どんっ』
浮き輪をつけたままAはバタ足で泳ぐ。
エースはというとクロールであっという間に岩場についていた。
Aは少し遅れて岩場につき、勝負はエースの勝ちだった。
「この勝負、オレの勝ちね」
『負けちゃった。早いね、エース』
「てなわけでかき氷食べに行こうぜ。今度は岸まで競争な」
『今度は負けないよ！』
岸までの勝負は、またエースの勝ちだった。
遊びでも好きな相手には負けたくないようだ。
勝負に負けたAはかき氷を奢ることになりエースと出店の屋台へと並ぶ。
エースはイチゴ味、Aはメロン味にしてお金を払おうとするとエースが先に払ってしまった。
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ここ(プロフ) - いろはさん» いろはさんコメントありがとうございます！はまってもらえて嬉しいです！これからも楽しんでもらえるよう頑張りますね♪ (2020年9月30日 22時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
いろは - めっちゃはまりました!!!頑張ってください!) (2020年9月30日 18時) (レス) id: cd5f27ba6c (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ゆゆさん» ゆゆさんコメントありがとうございます(*^^*)ガキッポラ書いちゃいました〜 (2020年9月28日 19時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - エース・ガキ・トラッポラ尊いです (2020年9月28日 17時) (レス) id: 861ee0d781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2020年9月28日 16時
