Cat Panic ページ21
◇
マレウス、イデアと出会った後。
Aは周囲を警戒しながら校舎の中を走っていた。
先ほど撒いた生徒たちから
「Aちゃんの位置情報がわからなくなったらしい」
という話をしているのが聞こえた。
イデアが言っていたことが本当だったようで、助けてくれて本当に感謝でしかない。
生徒がいないのを確認して教室の前を通る。
いや、通ろうとした。
教室の扉の前を走っていたが、扉が開いて腕が伸びAを教室内へと引き摺り込んだ。
『んーっ！んん！』
Aを引き摺り込んだ相手は口を塞いだまま、Aを抱えて座り込む。
後ろにいる相手が誰か分からないまま首元に顔を埋められ、Aの目には恐怖で涙が溢れた。
「おい、なんで震えてんだ」
『……っ？』
聞き覚えのある声がした。
よく見れば自分を拘束している手は褐色。
恐る恐る後ろを振り返ってみると、そこにはレオナがいた。
「あ？なんで泣いてんだよ」
『んん！』
「ああ、悪いな。塞いだままだったな」
『ぷはっ。もうっ、びっくりしたよ！』
レオナは口を塞いでいた手を退けて頭に乗せる。
その手が優しくAの頭を撫でると、Aは気持ちよさそうに目を閉じた。
『どうして私があそこを通ってるって分かったの？』
「あ？んなもん匂いでわかるだろうが」
『そっか、レオナたちは鼻が良いもんね。この耳が生えて耳はよく聞こえる気がするけど、鼻はそんなに匂わないや』
「作りが違うんだろうよ。さて、そろそろ行くか」
『きゃっ』
レオナはAを抱えたまま立ち上がる。
肩に担がれてAはお腹が苦しそうだ。
なによりスカートの中が見えそうで危険だ。
『れ、レオナ！スカート、中見えちゃうっ』
「俺以外に見せる気はねぇから安心しろよ」
『それは安心していいのかわからないね…ってどこに行くの？』
「サバナクローに帰るに決まってんだろ。うちで可愛がってやるよ、猫チャン？」
これはまずいやつだ。
Aからレオナの顔は見えないが、きっと悪い顔をしているのだろう。
レオナの尻尾が上機嫌に揺れているのをAは見た。
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ここ(プロフ) - いろはさん» いろはさんコメントありがとうございます！はまってもらえて嬉しいです！これからも楽しんでもらえるよう頑張りますね♪ (2020年9月30日 22時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
いろは - めっちゃはまりました!!!頑張ってください!) (2020年9月30日 18時) (レス) id: cd5f27ba6c (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ゆゆさん» ゆゆさんコメントありがとうございます(*^^*)ガキッポラ書いちゃいました〜 (2020年9月28日 19時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - エース・ガキ・トラッポラ尊いです (2020年9月28日 17時) (レス) id: 861ee0d781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2020年9月28日 16時
