気になるあの子を意識させる方法 ページ5
◇
エースとデュースは部活に向かう途中で偶然一緒になったエペルと、オンボロ寮に帰るユウの4人で廊下を歩いていた。
「はあ……」
「どうした、エペル。ため息をなんか吐いて」
「なんか悩み？」
「あ、うん……実はね……」
デュースとエースにため息を吐いた理由を聞かれエペルは口を開いた。
「その、最近好きな子ができて」
「えっ、まじかよ。エペルくらい美少年なら楽勝っしょ」
「そ、そうかな？」
「エペルが好きな子ってのはどんな子なんだ？」
「えっとね、とにかく可愛くて優しくて……」
好きな女の子のことを話すエペルは少し顔を赤らめながらもなんだかうきうきしているように見え、話を聞くエースたちは本当にその子が好きなんだなと感じた。
「ただね、僕、その子に男って意識されてない気がするんだ」
「あー……わかる、わかるぜその気持ち」
エースは妙に納得する。
自分もAにどれだけ好きというアピールをしても気づいてもらえない。
言葉にすればいいのだがこの関係が壊れるのもイヤだ、ということで言葉には出来ていない。
エースは同じような心境にいるエペルの恋を応援すべく、エペルの肩を抱きながら
「それならさ、意識させればいいんじゃね？」
とウィンクをしながらアドバイスを送った。
「意識させるって……どうやって？」
「そんなんいきなり壁ドンしてキスでもして好きだ！ って言えば一発っしょ」
「え、ええ！？ そんなことして嫌われたら……」
「エペル、エースの言う通りだ。男ならバシッと好きな女には気持ちを伝えろ。安心しろ、当たって砕けたら僕たちが慰めてやる」
「デュースクン……わかった。僕、伝えてくるよっ」
告白を決意したエペルは顔を引き締めるとどこかに走っていく。
きっと好きな子に告白をしに行ったのだろう。
ここでずっと口を閉じていたユウがようやく口を開く。
「エースもデュースも敵に塩を送るようなことしてよかったの？」
「敵に塩を送る？ ユウ、どういうことだ？」
「だってさ、エペルが仲のいい女の子で、今から気持ちを伝えるってことはこの学園にいる子ってことでしょ。この学園には女の子、1人しかいないよね」
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ここ(プロフ) - 監督生さん» 監督生さん、いつも嬉しいお言葉をありがとうございますっ。連載当初から書き方を何度か変更したり、と工夫をしていたのでそう言っていただけると嬉しいです。それぞれの物語に入り込んで書いているので、思い入れの強いものは特に感情が強いかもしれません^ ^ (2021年6月30日 17時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
監督生 - やっぱり読みやすいしあとは、ものすごくスートリーによって感情が違う (2021年6月30日 16時) (レス) id: c9903e0c6f (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 月祈さん» 月祈さんユウくんを好きと言ってくださりありがとうございます^_^現在リクエストはお受けしていないのですが、ちょうど次に更新するお話がユウくん落ちになる予定のお話となっておりますので、そちらを読んでいただけますと嬉しいです^_^ (2021年3月18日 10時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
月祈 - 僕監督生（ユウくんが好きなんですけど、監督生オチの話が欲しいです！！ (2021年3月18日 1時) (レス) id: 0d2fd88c3c (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 海月くらげさん» こんな感じの学園長先生になりました〜^_^確かに！今時20歳くらい離れてても珍しくないですよね！……もしカラ…学園長が100歳とかだったら犯罪レベルですが（笑）生徒先生方に焼き鳥として美味しく頂いてもらいましょう。ちなみに焼き鳥の部位だとももが好きです。 (2021年3月10日 22時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年2月22日 17時
