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きっとお兄さんたちは今頃この子を探しているに違いない。
Aとしても早く女の子とお兄さんたちを会わせてあげたい。
『お兄さんはどんな人か教えてくれるかな』
「お兄ちゃんはね、おっきくてカッコいいんだよ！」
『ふふっ、そうなんだ。お兄さんのこと好きなんだね……あれ？』
「それでね、それでね！ ……お姉ちゃん？」
にこにこと笑ってお兄さんのことを教えてくれる女の子の話を微笑ましく聞いていたAの視界にある姿が目に入った。
少女と同じ銀色の髪に、銀色の狼の耳に大きな背。
先程少女が言っていた特徴にピッタリの少年が辺りを見回していた。
Aは昔レオナから聞いたことがあった。
獣人の嗅覚は人間の比にならない。
ただし人混みなど、たくさんの人の匂いが混じっている場所だとうまく機能しないこともあると。
『ねえ、抱っこしてもいいかな？ お兄ちゃんに似た人がいるの』
「お兄ちゃん！？ うんっ」
少女の許可を得てAは少女を抱き上げる。
そして一際背の高い少年の元まで行き、その腕を掴んだ。
腕を掴まれてこちらを振り向いた少年はどこか余裕がなさそうな表情を浮かべていた。
「あ？」
『あの、違ってたらごめんなさい。この子のお兄さんですか？』
「お前っ……！」
「おに、お兄ちゃん〜！！」
Aの腕から少年に飛びつく少女。
良かった、この人がお兄さんで合ってた。Aは抱きしめ合う2人を見てほっと息を吐いた。
『怒らないであげて。この子はお兄さんと離れても泣かずに良い子にしてたから』
「……あんたがこいつを見ててくれたのか。助かった」
『うぅん、気にしないで』
「……俺が怖くないのか」
『え？』
「普通、女子は俺みたいな身体のデカイやつにビビるが……あんたは……いや、なんでもない」
『あなたは妹さん思いの優しいお兄さんだもん、怖くなんてないよ。だってこんなに汗かくほど走って探してたんだよね』
「これは……」
図星だったようでAに柔らかく微笑まれた少年はばつが悪そうに頭をかいた。
そんな少年にAはミニバックの中からハンカチを取り出すと
『これ使って』
とその手に握らせた。
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ここ(プロフ) - スイさん» ちょうどマレウスとの出会い編を書いていたのでそちらにディアソムニア全員出すようにしますね^_^子猫のお話、いいですね！どちらもリクエスト了解しました^_^応援ありがとうございます(*^_^*) (2021年2月10日 20時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
スイ - 嬉しい！ありがとうございます！！では、《ディアソニアと出会い編》と《夢主ちゃんが子猫になってしまった話》を読みたいです！楽しみに待って応援します！頑張って下さい！ﾟ+(人・∀・*)+｡♪ (2021年2月10日 18時) (レス) id: b731ff840f (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - スイさん» スイさん早速読んでくださりありがとうございます^_^良いと言っていただけて嬉しいです。はい、お時間いただきますがリクエスト大丈夫です♪ (2021年2月10日 18時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
スイ - 待っていました、本当に書いてくれてありがとうございます！とても嬉しくて良いリクエストです♪またお願いしても大丈夫ですか(*´･ω･｀)？ (2021年2月10日 17時) (レス) id: b731ff840f (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ひなさん» 6歳ですね、了解しました！^_^ (2021年2月8日 12時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年1月16日 22時
