もしものお話 ページ31
◇
◇もしもリドルと幼馴染だったら◇
休日の土曜日。
毎週土曜日がリドルにとって唯一の楽しみだった。
この日があるからリドルは、分刻みで決まっているスケジュールだって耐えてこられたといっても過言ではない。
「午前の勉強はそこまで。リドル、出掛けてきていいわよ」
「……！ はい、行ってきます。お母様」
「くれぐれも失礼のないようにね」
「はいっ」
午前の勉強を終えたリドルは今すぐにでも駆け出したい気持ちを抑え、勉強道具を片付けながら心が踊る。
やっと会える。
やっと、彼女に会える。
母親に玄関まで見送られてリドルは母親の姿が見えなくなると走り出す。
会いたい、彼女に早く会いたい。
今は引っ越してしまったが、昔近所に住んでいた女の子。
その子の父親が有名な医者であり、リドルの両親が尊敬している人物だと知るとリドルの母はその子との交流を許した。
トレイやチェーニャとの交流を断たれても唯一会うことを許された女の子。
柔らかく微笑み、自分を癒してくれる彼女に会いたくてリドルは軽い足取りで走っていく。
「はあ、はあ……」
いくつもの角を曲がりやってきた彼女の家。
チャイムを鳴らすとパタパタと走ってくる音が聞こえる。
リドルは走ってきたことを気づかれないよう息を整える。
ドアが開くと
『リドル！』
「こんにちは、A」
Aがリドルを笑顔で迎えた。
「早く来すぎたかな」
『そんなことないよ、中に入って。さっきイチゴのタルト焼き上がったの、一緒に食べよ』
「イチゴのタルト……うんっ」
Aに手を引かれて家の中に入るとリビングには多忙なAの父親、エドワードがソファーで寛いでいた。
リドルがエドワードに挨拶をすると、エドワードは優しく笑いながら頭を撫でた。
「いらっしゃい、よく来たねリドルくん」
「お邪魔します、エドワードさん」
「うん、ゆっくりしていきなさい」
「はい」
『リドルここ座って』
エドワードの大きな手に頭を撫でられるのがリドルは好きだった。
リドルをソファーに案内すると、Aはいそいそとキッチンに姿を消す。
すぐにキッチンから現れたAの手には、美味しそうなイチゴのタルトが乗ったお皿があった。
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ここ(プロフ) - スイさん» ちょうどマレウスとの出会い編を書いていたのでそちらにディアソムニア全員出すようにしますね^_^子猫のお話、いいですね！どちらもリクエスト了解しました^_^応援ありがとうございます(*^_^*) (2021年2月10日 20時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
スイ - 嬉しい！ありがとうございます！！では、《ディアソニアと出会い編》と《夢主ちゃんが子猫になってしまった話》を読みたいです！楽しみに待って応援します！頑張って下さい！ﾟ+(人・∀・*)+｡♪ (2021年2月10日 18時) (レス) id: b731ff840f (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - スイさん» スイさん早速読んでくださりありがとうございます^_^良いと言っていただけて嬉しいです。はい、お時間いただきますがリクエスト大丈夫です♪ (2021年2月10日 18時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
スイ - 待っていました、本当に書いてくれてありがとうございます！とても嬉しくて良いリクエストです♪またお願いしても大丈夫ですか(*´･ω･｀)？ (2021年2月10日 17時) (レス) id: b731ff840f (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ひなさん» 6歳ですね、了解しました！^_^ (2021年2月8日 12時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年1月16日 22時
