◇ ページ23
◇
「お疲れ様でしたー！」
観覧車が地上に着き、スタッフのお兄さんがゴンドラの扉を開けるがエースは立とうとしない。
自分の肩にくたりと寄りかかっているAの背に手を添えてまさかの、お兄さんもう一周いいっすかと言った。
「かしこまりました！ 空の旅をお楽しみください！」
と笑顔で扉を閉めるスタッフのお兄さん。
扉が閉まり、再びゴンドラは上昇していく。
エースがAの頬に手を添えて顔を持ち上げれば、そこには赤い顔をして息の荒いA。
ニヤッ、と笑うとエースは顔を近づけながら
「……さてと。観覧車が一周するまであと20分、たっぷりオレのこと考えてもらおっかな」
と囁きながら頬にキスを落とす。
『ひゃっ……』
「もちろんその間に返事くれてもいいから。むしろオレ的にはそっちのがいいし」
『エースっもう本当に、だめ……！』
「だめじゃないし。ちなみに返事はオレと付き合うしか受け付けないから」
『そんなっ……んんっ』
唇を重ねながらAの身体を椅子に倒せば、外からはこのゴンドラに誰が乗って何をしているかはわからない。
赤い顔のまま潤んだ瞳で自分を見上げるAにエースはぺろりと舌舐めずりをすると先程よりも深く唇を重ねた。
それから20分後。
もう一周する？ と言われたAは必死に顔を横に振りなんとか地面に足をつけることができた。
約40分振りの地上にAがふらついたところをエースが腰に手を回して支える。
「大丈夫かよ」
『……大丈夫じゃない。エースのせいだもん』
「そんな煽られたらまたキスしちゃうけど？」
『煽ってないっ』
「真っ赤になってかーわいっ」
ニヤニヤと顔を覗き込んでくるエースから顔を逸らした視線の先にユウたちがこちらに歩いてきているのが見えた。
「どこに行ってたんだ？ 探したぞ」
「ていうか……エースとAちゃん、近くない？」
『エース、もう大丈夫だから離れようよ』
「えー、なんで？ 恋人同士なんだからこんくらい普通じゃん」
「「……え？」」
エースの口から出た恋人同士という言葉にユウとデュースは固まる。
ユウは思わず腕の中ですやすやと眠っていたグリムを地面に落としてしまった。
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ここ(プロフ) - スイさん» ちょうどマレウスとの出会い編を書いていたのでそちらにディアソムニア全員出すようにしますね^_^子猫のお話、いいですね！どちらもリクエスト了解しました^_^応援ありがとうございます(*^_^*) (2021年2月10日 20時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
スイ - 嬉しい！ありがとうございます！！では、《ディアソニアと出会い編》と《夢主ちゃんが子猫になってしまった話》を読みたいです！楽しみに待って応援します！頑張って下さい！ﾟ+(人・∀・*)+｡♪ (2021年2月10日 18時) (レス) id: b731ff840f (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - スイさん» スイさん早速読んでくださりありがとうございます^_^良いと言っていただけて嬉しいです。はい、お時間いただきますがリクエスト大丈夫です♪ (2021年2月10日 18時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
スイ - 待っていました、本当に書いてくれてありがとうございます！とても嬉しくて良いリクエストです♪またお願いしても大丈夫ですか(*´･ω･｀)？ (2021年2月10日 17時) (レス) id: b731ff840f (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ひなさん» 6歳ですね、了解しました！^_^ (2021年2月8日 12時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年1月16日 22時
