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◇
「ええと……こっちはこうで、こう解いて…………ん？」
教科書に集中するデュースの隣に誰かが座る。
ふわりと鼻に香った甘い匂いにデュースが視線を教科書からそちらに向けると、そこにはAが座っていた。
「A？ エースたちと帰ったんじゃないのか？」
『私も一緒に勉強しようと思って。もう座っちゃったけど、お隣いいかな？』
「ああ、もちろんだ。今日習ったところは難しかったからな。一緒に復習しよう」
『うんっ』
気持ちを伝えてはいないが、デュースのことを想っているAは一緒にいられることが嬉しく笑みを浮かべる。
その柔らかく可愛らしい笑みにデュースは目を大きく見開くと慌てて首を横に振った。
「(か、勘違いするな、僕。Aは勉強しようと一緒にいるだけで、別に僕と一緒にいたいと思っているわけじゃない)」
Aが自分と一緒にいたいと思っていることを知らないデュースは「は、始めようか」と再び視線を教科書に戻した。
◇
「これはどう解くんだったか……」
『あ、その解き方ならこの式を使ってこうやると解きやすいよ』
Aはデュースに問題の解き方を教える為、身体をデュースに寄せる。
先程も香った甘い匂いがデュースの鼻をくすぐった。
「(……可愛いな)」
分かりやすく自分に解き方を教えるAの心地よい声を聞きながら、デュースは教科書ではなくAの顔を見ていた。
「(横から見てもAは可愛いな……)」
デュースがじっとAを見ていると
『……というわけだよ。ここまでは大丈夫かな？』
説明していたAがこちらに顔を向け、デュースの目には大きな瞳、綺麗な鼻筋、そしてふっくらとした唇が目に入った。
「…………」
『デュース？』
大きな瞳がぱちぱちと2度瞬き、こちらを見つめる。
その瞳に吸い込まれるようにデュースは自然と顔を近づけ、触れたいと思っていた桜色の唇に自分の唇を重ねていた。
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時間の止まったリス - んぁあ゛あ゛あああああああああああああ… ラギー•癒しでかわいい•ブッチ (2022年3月15日 16時) (
レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 咲希さん» 咲希さん、お題箱へのリクエストありがとうございました(*´꒳`*)またお待ちしております♪ (2021年11月29日 8時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
咲希 - 遅れました！！シルバーくんの話ありがとうございます！！ (2021年11月29日 0時) (レス) id: dcd6ff7333 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ミオさん» ミオさん、お題箱へのリクエストありがとうございました！またお待ちしております(*´꒳`*) (2021年11月16日 0時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - ここさん、お題吸収ありがとうございました！ (2021年11月15日 23時) (レス) @page25 id: 054e3ea455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年10月27日 19時
