リクエスト ページ13
◇
『あれ、オルトくん？ こんなところで何してるの？』
「あっ、こんにちは！ A・ドリーミィさんっ」
Aが中庭を通り抜けようとしていると、ベンチに座っているオルトを見かけた。
大きな林檎の木を見上げていたオルトは声を掛けられると嬉しそうに目を細めて立ち上がる。
「兄さんを待っているんだよ」
『イデア先輩ならさっきまで合同授業で一緒だったよ。先生に捕まってたから少し遅くなるかも』
「Aさんのカリキュラムも錬金術だったね。僕、兄さんと購買部でお菓子を買って帰る約束をしてるんだ」
だから兄さん早く来ないかな。とイデアが出てくる校舎に目を送るオルトにAは笑みを浮かべる。
『オルトくんは本当にイデア先輩が好きなんだね』
「うんっ！ 兄さんは世界で1番大好きな人なんだっ」
『イデア先輩からもオルトくんのことを大好きって思ってるの伝わってくるよ。とっても素敵だね』
「Aさん……えへへ、ありがとうっ。僕ね、Aさんのことも兄さんの次に大好きだよっ」
『ふふっ、ありがとう、私もオルトくんのこと大好きだよ。あ、オルトくん、これどうぞ』
「それは？」
オルトに大好きと言われたAは嬉しそうに微笑むと鞄に手を伸ばす。鞄から出てきたのは、美味しそうな焼き菓子が入った可愛らしくラッピングされた袋だった。
「これは……【洋菓子のデータを検索します。検索にヒットしました。検索結果、フィナンシェです】。わあ、これがフィナンシェなんだね。とっても美味しそう！」
『昨日の夜に作ったんだけど、作り過ぎちゃって。良かったら貰ってくれないかな』
「これを僕に？」
『うん。イデア先輩と一緒に食べて？』
「ありがとう、Aさん！ とっても嬉しいよ。あ……でも……」
『オルトくん？』
フィナンシェの入った袋を嬉しそうに持ち上げて見ていたオルトの表情が曇った。
「僕、食べ物は食べられないんだ。異物が入り込むと、故障の原因になるから」
『あっ……』
Aはしまった、と手で口を押さえた。
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時間の止まったリス - んぁあ゛あ゛あああああああああああああ… ラギー•癒しでかわいい•ブッチ (2022年3月15日 16時) (
レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 咲希さん» 咲希さん、お題箱へのリクエストありがとうございました(*´꒳`*)またお待ちしております♪ (2021年11月29日 8時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
咲希 - 遅れました！！シルバーくんの話ありがとうございます！！ (2021年11月29日 0時) (レス) id: dcd6ff7333 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ミオさん» ミオさん、お題箱へのリクエストありがとうございました！またお待ちしております(*´꒳`*) (2021年11月16日 0時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - ここさん、お題吸収ありがとうございました！ (2021年11月15日 23時) (レス) @page25 id: 054e3ea455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年10月27日 19時
